アイドルグループ『AKB48』の姉妹グループで名古屋・栄を拠点に活動している『SKE48』チームSが21日、名古屋・SKE48劇場で『RESET』千秋楽公演を開いた。
昨年7月からロングで開催されてきた『RESET』公演。それだけにメンバーは気合を入れたパフォーマンス、トークでは思い出を語るなど熱気であふれることに。しかし、ここに来て石田安奈は「きょうが千秋楽なんて、きのうの握手会でファンの方に聞くまで知らなかった…」と、驚きのコメントが飛び出すという一幕も。
公演最後の曲『引っ越しました』の前には、松井珠理奈が「このチームSのことは絶対に忘れないで心の奥にしまっておいてほしいです」と、ファンへリクエストすると、チームSへの愛着と別れの寂しさを表情ににじませることに。
この日は、千秋楽というだけでなく、今年2月の大組閣祭りで『AKB48』チーム4への移籍が発表された木﨑ゆりあと、卒業を決意した出口陽にとってSKE48劇場最後の公演にもなる。
木﨑は、スピーチで思い出を語りだし「5年前にSKE48に入って、入ってすぐにふたり(木下有希子と須田亜香里)と一緒にチームSに昇格させていただいて、組閣があった後はみきてぃ(矢方美紀)とりさこ(後藤理沙子)と同じチームになれて、3期生のみんなと同じチームになれたことが嬉しかったです。初期のSメンバーにはすごくお世話になったし、組閣してKⅡとかEとか研究生とか、いろんな人とチームSを作っていくことになって正直不安もあったんですけど、今は心から『チームだ』と言えるぐらい仲良くれたし大好きになれたので、私のこの5年間は宝物だなってあらためて思います」と、万感の思いを。
「今までの思い出も全部背負って持っていきたいと思います。さよならではなく、いつか帰ってくるので『ただいま』って言ったら『おかえり』ってみなさんに言っていただけるようにAKBでも頑張って行きたいと思います」と、続けた。
ダブルアンコール明けには、チームSオリジナル公演曲『Innocence』が披露され、続けて、出口が“この曲を最後に”とリクエストした『この胸のバーコード』を珠理奈と大矢真那とのユニットでパフォーマンス。
そして出口は、「きょうが卒業ということで全然まだ実感がなくて、1曲1曲終わるごとに『この曲踊るのもこれで最後なんだな』って思ってもまだ実感がなくて…。1期生としてSKEに入って、同期の卒業も見送ってきたんですけど、自分の卒業は本当に実感がなくて。本当にこの6年間は嫌なこととかつらいこととかもいっぱいあったんですけど、今思うと楽しかったことばかりです。SKEに入っていなかたら、こんな素敵なメンバーに出会えなかったし、こんな素敵なファンのみなさんに出会えることもなかったので、みんなに出会えることができてよかったです。これからはSKEとしての私は終わってしまいますが、歌手になるという夢に向かって頑張ると決めたので皆さんとはこれでさよならじゃないし、絶対這い上がってみなさんの前に帰ってきたいと思うので、その時は笑顔で会いましょう」と、メッセージを寄せることとなった。
ラスト1曲となると、出口と同期の佐藤実絵子、ゆりあと同期の須田亜香里と木下有希子、そしてチームSからドラフトで指名された松本慈子もステージにサプライズで登場。最後に全員で『青空のそばにいて』を歌い上げ、現チームS最後の公演は幕を下ろした。
■出演メンバー
阿比留李帆、石田安奈、磯原杏華、江籠裕奈、大矢真那、木﨑ゆりあ、後藤理沙子、斉藤真木子、都築里佳、出口陽、中西優香、松井珠理奈、矢方美紀、井田玲音名、北野瑠華、竹内彩姫
○前座ガールズ
犬塚あさな、北川、野口由芽、日高優月
○以下のメンバーはダブルアンコール後登場
佐藤実絵子、須田亜香里、木下有希子、松本慈子
■21日のセットリスト
M0:檸檬の年頃 <前座ガールズ> 犬塚、北川、野口、日高
M1:RESET(ALL)
M2:洗濯物たち(ALL)
M3:彼女になれますか?(ALL)
M4:ウッホウッホホ(ALL)
M5:制服レジスタンス(木﨑、斉藤、都築)
M6:奇跡は間に合わない(阿比留、磯原、松井珠)
M7:逆転王子様(木﨑、後藤、矢方)
M8:明日のためにキスを(江籠、大矢、斉藤、出口)
M9:心の端のソファー(石田、中西、矢方)
M10:毒蜘蛛(ALL)
M11:オケラ(ALL)
M12:ホワイトデーには…(ALL)
M13:ジグソーパズル48(ALL)
以下アンコール
M14:星空のミステイク(ALL)
M15:夢の鐘(ALL)
M16:引っ越しました(ALL)
以下、ダブルアンコール
M17:Innocence(ALL)
M18:この胸のバーコード(出口、大矢、松井珠)
M19:青空のそばにいて ALL+佐藤実、須田、木下、松本慈