アイドルグループ『AKB48』チームAの千秋楽となる『ウェイティング』公演が21日、東京・秋葉原のAKB48劇場で開かれた。
本公演は2月24日に開かれたAKB48グループ大組閣祭りにより、名古屋・栄を拠点に活動している姉妹グループ『SKE48』への移籍が決まっている“すーちゃん”佐藤すみれ（20）の壮行会や、グループ卒業を発表した“あやりん”菊地あやか（20）の卒業セレモニーも兼ねることとなった。
冒頭あいさつから川栄李奈はすでに泣きすぎで「…かわえいりさです」とグズグズの自己紹介をし、キャプテンの横山由依から「りさ？だれやねん？」とツッコみが飛ぶ中でのものに。普段滅多に泣かないという入山杏奈や大島涼花も挨拶中に大泣きで、それぞれチームA愛を見せていた。
アンコール後、全員がパジャマの衣裳の中、佐藤と菊地は白いドレスで登場。サプライズで“すーあや”コンビでの『てもでもの涙』を披露し、場内からの“すーあや”コールに2人とも「嬉しい！」と落涙する様子を見せることに。
そして、佐藤は、「私はこの5年半、この劇場を大切に思ってきました。この劇場は自分が一番素直になれた場所でした。私がこの決断をできたのも、いつも応援してくださるファンの皆様とこのチームAのメンバーに支えられたからだと思っています」と、自身のことやチームのことなどを語りつつ、「このチームAの個性の強いメンバーがいる中で、私も負けたくない、もっといろんなところで活躍したいと思ったから、SKE48への移籍を決意することができました」と、移籍することへの気持ちを明かす。
菊地もスピーチに立ち、「きょうでAKB48として最後となりますが、MAQUIAさんの専属モデルが決まったので、これからはファッション関係やもっと自分のやりたいことを探していきたいな、と思います」と、今後の活動を話すと、「『AKB48』では7年くらい活動してきて、山あり谷ありの生活でした。本当につらい事はたくさんあったけど、ここまで頑張ってこれたのも、ファンのみなさんと大切なメンバー、スタッフさん、家族のおかげだと思っています。AKB48でたくさん学んだことがあるので、これからの活動でそれを活かし、もっと前へ前へ進んでいきたいと思います。これからも菊地あやかの応援、AKB48グループの応援よろしくお願いします」と、しみじみと語った。
ほかにも、総監督の高橋みなみも総括することとなり、「私から言いたい言葉は、『メンバーみんな本当に良く頑張りました』ということです。麻里子様から突然のバトンタッチでキャプテンになった横山。隣で見ていましたが、一度も弱音を吐かず、メンバーがどうしたら活かされるか、どうしたら楽しく公演ができるかとひたすら考えている子でした。年齢も期もさまざまで人見知りばっかりで会話も生まれない、最初はどうなるかと思いましたが、きょう千秋楽のみんなの顔を見て思います。横山チームAは最高でした」と、裏話を交え振り返る。
高橋は続け、「今みんなが流した涙が近い将来笑顔に変わっていますように。ここまで横山チームAを応援してくださってありがとうございました。そしてこれから新たな一歩を踏み出します。これからも応援よろしくお願いします」と、まとめていた。
■出演メンバー
入山杏奈・岩田華怜・大島涼花・川栄李奈・菊地あやか・兒玉遥・佐々木優佳里・佐藤すみれ・高橋朱里・高橋みなみ・田野優花・松井咲子・森川彩香・矢倉楓子・横山由依・渡辺麻友
※（ラスト一部出演）伊豆田莉奈、小林茉里奈、鈴木まりや、西山玲那、田北香世子
