アイドルグループ『AKB48』“れいにゃん”藤江れいな（20、チームB）と“みゆみゆ”竹内美宥（18、チームB）が19日、東京・なかの ZEROで映画『眠り姫 Dream On Dreamer』（監督：上野コオイチ／配給：アルケミーブラザース）完成披露上映イベントに上野監督とともに登場した。
映画『冬の怪談』でアイドルホラーを手がけたり、アニメ『AKB0048』本編エンディングや『ノブナガ・ザ・フール』のプロモーション映像などを手がける上野監督最新作のホラーファンタジー作品。阿藤快、斎藤洋介、村野武範、磯村みどりといったベテランから、『仮面ライダーウィザード』でヒロインを務めた中山絵梨奈、新人女優・朝倉ふゆなら若手まで豪華共演を見せていることでも注目が集まっている。
ブルーのドレス姿で現れた藤江。作品へは「不思議な世界が楽しめると思いますので、よろしくお願いします」とあいさつすると、続く竹内は、「目を隠したくなるような怖いところもある」と、恐怖度合いをアピール。
ホラー映画につきものの、撮影中の恐怖体験は、本作でもご多分に漏れずあったそうで、竹内は、「酷いシーンが終わった後に、血がある状況で、現場の写真を撮ってたんですけど、そうしたらいきなりバッて電気が落ちちゃって、それが怖くて焦っちゃいました」と話し、藤江も「学校での撮影だから、何かあるのかなと思いました」と、背筋も凍ったそう。
本作の見どころは、藤江と竹内の姉妹演技だそうで、「普段AKB48としての活動で同じチームなので、仲の良さを生かして、姉妹らしさを出せていれば」と話す。すると、竹内も「素の2人の2人だと思ってもらえれば」と話したのだが、ホラー映画なだけに、藤江が「私が素と言われると困る」と、苦笑いを浮かべ、場内の笑いを誘うことに。
その後の囲み会見でもその仲の良さを見せた2人。藤江は竹内へ「クランクイン前に舞台があって、美宥ちゃんの演技力に驚いて、今回の作品でも思っている以上のものを出してくれたので、私も美宥ちゃんから学ぶものがたくさんあった。役の中でも、面倒見のいい妹ですが『AKB48』でも本当に美宥ちゃんは頭が良くて、勉強面もすごくて、勝てるところがないです」と、ベタ褒め。すると、竹内も「褒めないでくださいよ～」と、はにかむ一幕も。
続けて、竹内も「れいにゃんさんは何度も映画を主演されてて、プロという感じで。私に振りを合わせてくださった。撮影のことも分かってて、私の方こそ学ぶことがあった」と、“相思相愛”の様子。
しかし、そんな2人も今年2月の大組閣により、今月24日より藤江が『NMB48』へ移籍し離れ離れになってしまう。「長野美郷さんも卒業してしまいますし、私達一緒に頑張ってきた梅田チームBも23日で終わってしまうのは寂しいですけど、みんな新たな1歩を踏み出して、みんながいい方向に行けたらいいと思っています」と、しみじみと語る藤江。
『MNB48』はお笑い色も際立つグループだけに、報道陣から「何か準備してます」といい、「してないですけど、7年間ずっとAKBの藤江れいなとして、観てもらってたんですけど、これからは『NMB48』の藤江れいなになるので、AKB臭を捨てて、NMBらしさというか、お笑いも増えてくると思いますので、今まで出せなかった藤江れいなを出せれば嬉しいなと思っています」と、気合をみなぎらせていた。
また、映画に出演するならと問われた藤江は、「演技だったら何歳でも制服を着れる。いろんな役に挑戦できるのが演技のいいところなので、逆にもう一度学生の気分を味わってみたいです」と、制服が気になっているよう。竹内は「訳が分からなくなって狂っちゃうみたいな、本当にそういう役を全力出して、『ウワーッ！！』てなるくらいやってみたい」と、周囲から見られているイメージとは反対のことをしてみたいそうで、藤江も「逆に暴走した姿を観てみたいです」と、語り笑い合っていた。
映画『眠り姫 Dream On Dreamer』は、5月31日より、シネ・リーブル池袋にて公開！
■STORY
絢芽（藤江）は何処にでもいる、少しズボラな女子高生。しっかり者の妹、柊と父、仁と3人で暮らしている。
いつも、ボーっとしている彼女は周囲には怠け者のように思われているが昼夜問わず、耐え難い眠気に襲われる不思議な病に冒されているの だった。授業中でも、登校中でも、入浴中でも…突然襲ってくる睡魔。そして不可思議な白昼夢。
中学生の時を境に絢芽の日常は夢と虚構が入り交じった非現実的な世界と化していた。
残暑が残る、とある日のこと。絢芽は気になる白昼夢を見始める。それは「妹が死んでしまう夢」。
その夢をキッカケに悪夢が絢芽を蝕み始める。彼女の夢はパラノイアなのか、デジャビュなのか、それとも…。悪夢はいったい絢芽に何を伝え ようとしているのだろうか？
虚構と現実が交錯した世界で「夢との孤独な戦い」が始まった…。
