アイドルグループ『AKB48』と江崎グリコがコラボして行われた、期間限定で30歳以上の新メンバーを募集する「大人AKB48オーディション」の合格者発表お披露目会見が17日、神奈川県横浜市内で行われた。
応募総数5066人の中から、厳選なるオーディションを経て、37歳の専業主婦で2児の母親である塚本まり子さんが選ばれた。塚本さんは、“大人AKB48”として、「パピコ」のTVCM出演や、コンサート、握手会など各種キャンペーンに参加する予定。
同オーディションは、江崎グリコ株式会社が、3月4日から「パピコ」の2014年春キャンペーンとして、「パピコ」をもっと大人にも楽しんでもらえるブランドにするために、TV-CMなどの広告に出演するAKB48メンバーの一員として、30歳以上の女性を対象に、期間限定の新メンバーを募集していた。
パピコカラーのブラウン系制服で登場した“なーにゃ”大和田南那(14、チームB)、“りっちゃん”川栄李奈(19、チームA)、“まゆゆ”渡辺麻友(20、チームA)、“ぱるる”島崎遥香(20、チームA)、“こじまこ”小嶋真子(16、チームK)らCMに出演するメンバーが先に登場。
オーディション開始の時に、「AKB48は団体行動が多いので、きっちり指導してくれる学校の先生のような人が入ってくれるといい」と語っていた、まゆゆは、発表を目前にして、「楽しみですよね。ドキドキしてます」と、胸に手を当てながらあいさつ。ぱるるは、「美人です」と、キッパリ。川栄は、「大人の美しい女性がい・た・い・て・く・れ・た・ら」と、緊張しているのか、なぜかロボット口調になる。
黒と白のチェックのトップスに黒のタイトスカートという私服で塚本さんが登場すると、まゆゆは、「ウワー!お美しいですね。まゆゆです」と、感嘆。他のメンバーも「ウワー」と言ったきり、次の言葉が出てこないほどの美しさ。
報道陣も、「上戸彩に似ている」「いや加藤あい似だよ」「いろんな芸能人に似ている。きれい」と、ドラマや漫画に登場しそうな美人で清楚な“ママさんAKB”に早くも話題騒然となった。
塚本さんは、「みなさん、初めまして。このたびパピコのキャンペーンに参加させていただくことになりまして、大人AKB48に選ばれました。塚本まり子と申します。37歳、2児の母です。よろしくお願いいたします」と、途中でつかえるなど、緊張感いっぱいであいさつ。
まゆゆとぱるるに挟まれてセンターポジションに立った塚本さんは、メンバーの顔をあらためて見合うと、「涙が出そうで・・・まだ夢の中にいるようです。ごめんなさい」と、感極まって目を潤ませた。
当日、報道陣に配られた資料によると、志望動機は、「ママ友の推薦で応募しました。自分と同じように子育てしているママたちにパワーを届けたいです」と説明している。
また、選考理由について、「30歳以上の“大人”でありながらも、一生懸命で、ういういしいところなどが、AKB48のメンバーとしても、『パピコ』としても、とてもイメージが合致しましたので、採用させていただきました」としている。
塚本さんと対面したまゆゆは、「めっちゃ美人さん!」と驚き、ぱるるは、「顔がキュッとしてて、私は引き立て役にまわります」と笑った。2人のトップアイドルから絶賛された塚本さんは、「恥ずかしいです」と、顔を真っ赤にし照れる。
いまの若い世代にはない清楚感、奥ゆかしさ、しっとりとした大人の女性の魅力を兼ね備えた想像以上のメンバー。
りっちゃんは、「美人なだけではなく、お子さんも2人いる子供が憧れるお母さんだなと思います」と、いう。こじまこは、「37歳は、私のお父さんとちょうど同い年です。なのに、こんなにお美しくて、子どもにとっては自慢のお母さんと思うので、うらやましいな」というと、さらに若い大和田南那も、「私のお母さんも35歳なんです。かわいいお母さんみたいです。きれいです」と話した。
これには塚本さんが、「そうですよね。つくづく思います」と、ちょっと意気消沈しつつ、「緊張はしてますけど、こんなに本物のAKB48と、こんなかわいい子たちと一緒にCM撮影ができるのは、本当に楽しみにしています」と、笑顔。
まゆゆは、「今日から主婦業とAKB48の活動の両立で大変になると思いますが、私たちが全力でサポートします。パピコのCMを共に盛り上げていきましょう」と、エールを送った。
総応募者は5066人。1次選考で215人に絞られ、2次選考では68人に。最終選考に残ったのは、お笑いタレントのキンタロー。(32)や元『モーニング娘。』の市井紗耶香(30)、声優の高橋美佳子ら60人が残った。総応募者の中で最高齢は82歳、最終選考に残った60人の中で最高齢は51歳だった。