季節・場所を問わずグラサンと帽子を被り『アジアのグラサン』の異名を持つ菊永真介(VO.／Gt.)、アロハシャツに花冠、丸メガネという派手な出で立ちのシモセニアン(Dr.)、お客さんの数（女子の数）によってリーゼントの高さが増すと言われるOKD(Ba.／Cho.)、繊細且つ大胆、緻密にして能天気で独特の浮遊感を醸すしらいわばんり(Gt.／Cho.)、と各人のキャラクターはバッチリ。一見バラバラなように見える4人が織り成す一つの音楽は、心躍るキラキラしたロックンロール！そんな彼らは、都内を中心に活動中の「ザ・クレーター」である。
現在、彼らの楽曲『アブノーマル』が、アーティストとファンをダイレクトに繋ぐ音楽サービス「Frekul（フリクル）」のサイトで期間限定で無料配信されている。
メンバーたちがそれぞれに通過してきたさまざまな音楽から溢れるバラエティに富んだ音的表現は、シンプルながらも軽快でピースフル。そこに、普遍性をリアルに紡ぐ日本語歌詞が渾然一体となり、サウンドの中に奥深いグルーヴを生み出す。また、ボーカル菊永のチャーミングで多幸的な声と一度聴いたら離れないメロディは、聴き手の日常のさまざまな場面で脳内リピートされるはず。
彼らは、結成時から注目を浴びていた。2002年にボーカルの菊永(ex コマザワ☆スタイル)とドラムのシモセニアン(ex 髭-HiGE-)で結成し、ロックでポップな楽曲とライブ・ステージは“世田谷のビートルズ”と評され注目を集めた。ミニ・アルバム「リハーサル」のリード曲“リハーサル”はmyspaceで再生回数10,000回を超え、SAKAE SP-RING2011出演など早くも才能を開花させる。後にベースにOKD（現 ACHOO）、ギターにしらいわばんり（ex charcoal、DadaD、kobose）が加入することにより活動はさらに注目される。ワンマン・イベント「月刊ザ・クレーター」は初回はソールドアウト、イベントは毎回100人以上を動員。また、そのイベント開催ごとに発表される4曲入りミニ・アルバム「mr.match pomp」シリーズはリリースごとに話題を呼び、ディスクユニオンでは毎回ピック・アップされたりなど、彼らが活動するたびにシーンの注目は増すばかり。
愛と自由を手に、進化を続けるロックバンド「ザ・クレーター」、これから目が離せないバンドになるのは間違いない。（津田 聖治）
【ザ・クレーター】
菊永真介(VO.／Gt.)、シモセニアン(Dr.)、OKD(Ba.／Cho.)、しらいわばんり(Gt.／Cho.)の四人編成ロックバンド。2012年にフルアルバム「僕とロック」をリリースし、翌年1月より「僕とロックの旅」と称し、地方をツアー。2013年にはSUMMER SONIC、ミナミホイール、TOKYO BOOT UP!など各フェスに出演。また、彼らの曲「Free Generation」がエフエム石川 2013年1月度のPOWER PLAY「MUSIC PICK UP」に選出され、12週にわたり100位以内にチャートインするなど、近年人気を博している「愛」と「自由」を真剣に歌うロックバンド。
