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【アカデミー賞】市川海老蔵 父・團十郎さんと最後の共演「利休にたずねよ」に忘れられない作品

【アカデミー賞】市川海老蔵 父・團十郎さんと最後の共演「利休にたずねよ」に忘れられない作品
市川海老蔵が團十郎さんとの共演に感慨深げな様子を見せた

 『第37回 日本アカデミー賞』授賞式が7日、東京・グランドプリンスホテル新高輪内で開かれ、優秀主演男優賞に選ばれた歌舞伎俳優・市川海老蔵(36)が主演作の『利休にたずねよ』(監督:田中光敏/配給:東映)についてVTRでコメントを寄せた。

 本作は山本兼一氏の同名作が原作。茶道に美意識を傾けた千利休の人生を描いた作品で、千利休は海老蔵が、海老蔵の父で十二代目・市川團十郎さんが武野紹鴎を特別出演で演じていたが、團十郎さんは2013年2月に肺炎で死去し、最後の親子共演作となった。

 海老蔵は現在、熊本・八千代座での自身の歌舞伎公演を開催しており、場内では先に撮影したVTRが上演。和装姿で登壇した海老蔵は、千利休を演じてみてすっかり茶器に虜になったようで、「利休個人を演じるうえで、器とか、値段がつけられないものだそうで…。思わぬ誤算で、出なきゃよかったかなかなというくらい、高いんですよ。出演料というレベルじゃないですね」と、苦笑いすることも。

 團十郎さんとの最後の共演となったが、「父の最後の芝居は歌舞伎だと思っていました。映画では師弟関係という仲で、父との時を過ごし、オーバーではなく忘れられない作品となってしまいました。せがれや娘が大きくなったときに、じいじのことを知りたいと思って観るんじゃないでしょうか」と、感慨深げだった。

【アカデミー賞】市川海老蔵 父・團十郎さんと最後の共演「利休にたずねよ」に忘れられない作品

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