俳優やタレント、ミュージシャンとして活躍するつるの剛士(38)が25日、都内の中野サンプラザで『カーボン・オフセット メッセージライブ2014』に二人組音楽ユニットの吉田山田、アイドルグループのベイビーレイズと登場。元男子バレー選手の朝日健太郎(38)も応援に駆けつけた。
カーボン・オフセットとは、生活の中で作られる二酸化炭素を出来る限り減らし、森林整備などの活動に投資することで、排出される温室効果ガスを埋め合わせ(=オフセット)しようという活動。環境省が主催し、この日はライブの他に1000人の観客に向けたトークイベントも行われた。
けれども、耳慣れない言葉だけにつるのをはじめ吉田山田もベイビーレイズも最初は戸惑いの表情。実際にひとりの人間が1日に排出する二酸化炭素5キロ分を風船に詰めて並べてみると、つるのは「これが生活している中で出してる二酸化炭素なんですか」と驚いた。将棋や釣り、サーフィンなど幅広い趣味を持つ、つるのだが温暖化が進むと「セミも鳴かなくなる」と言われ「セミが大好き。九州に多いクマゼミがだんだん東にきているんです。他のセミの声が聞けなくなると残念です」と危機感をつのらせた。
身近なところでは節電や車の使用を控えることでも二酸化炭素を減らせるということでベイビーレイズの傳谷英里香(18)は「スイッチひとつでカーボン・オフセット。スイッチを消すのは誰にでもできることだと思うので小さなことから積み重ねていきたいです」と語った。また、ファンの間で“神の子”と呼ばれる最年少の渡邊璃生(13)はバルーンをツリーに入れようとして、勢い余って自分も風船の中に突っ込んでしまうという期待を裏切らない能力を見せていた。
ベイビーレイズは『ベイビーレイズ』、『暦の上ではディセンバー』、新曲『恋はパニック』、『SMILE』の4曲を披露。続く吉田山田は『魔法のような』『僕らのためのストーリー』、『日々』の3曲を歌い上げた。つるのはバンド“つるの剛士&Seacandles”としてステージに登場。『ともだちになるために』『はやぶさ』『ふたりの夏がくる』『M』(プリンセス プリンセス)『糸』(中島みゆき)『メダリスト』『愛しのあの娘』を7曲を熱唱。汗だくになりながらギターをかきならし「これだけ電気を使ったのでカーボンをオフセットとしなきゃね!」と会場を沸かせた。
普段バラエティで見せる姿と一味違った見事なライブを行ったつるのについて、報道陣が「男性としてはどう思いますか?」とベイビーレイズに質問。高見奈央(17)からは「想像してた通りの優しい方。ライブは想像以上」と絶賛されるも、平均年齢16.6歳のアイドルからの熱い視線に「娘みたいな子たちなので、なんて返していいかわからない」と苦笑いだった。