人気特撮ドラマ『牙狼＜GARO＞』シリーズの最新作ドラマ『絶狼＜ZERO＞-BLACK BLOOD-』完成披露試写会が27日、東京・秋葉原UDXシアターで開かれ、主人公・涼邑零役（銀牙騎士ゼロ）の藤田玲（25）、ユナ役・梨里杏（20）、カイン役・武子直輝、リング役セイン・カミュ（42）、金田龍監督、雨宮慶太総監督が登壇した。
冴島鋼牙とホラーの戦いを描いた『牙狼＜GARO＞』シリーズに出演していた銀牙騎士ゼロの涼邑零を主人公にした新作。3月5日に3夜連続、CSチャンネル・ファミリー劇場で初放送となるテレビ放送全6話で制作され、そのスクリーン版となる『白ノ章』、『黒ノ章』は全国の劇場で上演される。
『白の章』上映後のイベントにはキャストが劇中衣装で登壇。ファンから藤田に「最高！」の声も飛ぶ中での会見となった。
シリーズがスタートし、9年越しでの主演となり、藤田は「MAKAISENKIで金田さんとはタッグを組んでお互いのことを確かめ合いながら、やっとここで主演といういことで、ZEROの主演をすることができました。ファンのみなさんの声がなければ、実現できなかったことなので、ありがとうございます。別室で観ていたんですが、ついにここまで来たんだなという気持ちがありまして、すごく思い入れのある作品になりました。放心状態ですね」と、万感。
それだけに、金田監督から、「10代のころの彼（藤田）と出会って、魔戒騎士のZEROを手探りで作っていきました。その10年近いなかで、彼は彼なりに俳優として成長している姿を見ていましたし、親心のような気持ちです」と、コメントがあると、藤田はにこやかな表情を浮かべる様子も。
今回の作品へ、藤田は「9年演じていて、夏になると、このコートを着て、暑い中アクションをやって、また牙狼の夏が来たというのがあって、シャキッとした気持ちになりました（笑）。久々という感じではなかったですけど、鋼牙がいないときの涼邑零がどうやってホラーと戦っているのかというのかというのを考えながらやりました」と、思いを込めていたそう。
本作はテレビでも放送予定ながら、劇場版ならではの特典もあるそうで、それは冴島鋼牙を演じ続けた俳優・小西遼生（32）からの藤田へのインタビューということも明かされることに。藤田は「小西くんに根堀り、葉掘りすべて聞かれてます。放送できないんじゃないかという映像が映画館で流れています（笑）」といい、「9年間やってきた最大のライバルであり最大の仲間である鋼牙を小西くんも9年間生きていたので、すごい共通の思い白いところ、つらいところ、それを分かった上で話を聞いてくれています。だから、結構ツッコんで聞いてもらってます」と、これまでの苦労などが詰まったものになるそうだ。
劇場版第1弾『白ノ章』は3月8日より、劇場版第2弾『黒ノ章』は同22日よりシネ・リーブル池袋ほか全国8都市で上映！
■スタッフ・キャスト
原作・総監督：雨宮慶太
シリーズ構成・脚本：小林靖子
監督：金田龍
アクション監督：大橋明
涼邑零／銀牙騎士ゼロ：藤田玲
シルヴァ：（声）折笠愛
カイン：武子直輝
ユナ：梨里杏
バクラ：ガダルカナル・タカ
リング：セイン・カミュ
イユ：野本かりあ
クロウド：尚玄
○オープニングテーマ
JAM Project『ZERO―BLACK BLOOD―』
○エンディングテーマ
DUSTZ『S＃0（シーナンバーゼロ）』
■STORY
闇あるところ光あり。人の心に邪心がある限り、魔獣はゲートをくぐり魔界より出現する。その陰我と生命を喰らうために。
今宵も魔戒騎士である涼邑零は、バクラの経営するバー・ルーポで甘めのホワイトルシアンを嗜み、パートナーである魔導具シルヴァと共に魔獣ホラーを狩り続けていた。魔獣の魔の手から人々を救う守りし者として。
そんなある日、零の前にユナと名乗る女性が現れる。彼女は、ホラー・リングを打倒すべく、零に「力を貸して欲しい」と接触してきたのだ。リングは魔獣でありながら自身が理想とするコミュニティを作り上げるため、人間たちを巻き込んで暗躍を開始していると言う。
そんなユナの言葉に耳を貸さない零。憤るユナは零に攻撃を仕掛ける。その手には、何故か女性には扱えないはずの魔戒剣が握られていた。そんな零とユナの戦いを笑みを浮かべて傍観視するカイン。
果たしてユナとカインの真の目的とは？リングが理想とするコミュニティの実態とは？全てが明らかになったとき、零の下す決断とは？死闘の果てに傷ついた零が失い、最後に手にするものとは…
