「フィギュアスケート女子」ロシア代表のユリア・リプニツカヤ選手（15=ロシア）が、19日（日本時間20日）に行われた「フィギュアスケート 女子ショートプログラム」に登場した。
15歳の“ロシアの妖精”は、リプニツカヤ選手しか出来ない前後の「キャンドルスピン」（片足を「I字」になるほどピッタリとからだにくっつけて上げたまま回る）など、体の柔軟性を武器に、団体戦でもショート（72.90）、フリー（141.51）ともに完璧な演技で1位となり、地元ロシアの金メダルに大きく貢献。地元ファンを魅了した。
ブルーの衣装で登場したリプニツカヤ選手。曲は『愛はまごころ』（映画『シンドラーのリスト』）同映画に登場した赤い服の少女を演じて年齢的な表現力の乏しさや華麗さを補う。
氷上にハートを描いて雷のような音と共に上を見上げるところからスタート。冒頭のトリプルルッツ＋トリプルトゥーループのコンビネーション、単発のダブルアクセルを簡単に決める。
続いて、体の柔軟性を利用したスピン、ステップシークエンスも決めるが、トリプルフリップをまさかの転倒（2回転での加点）。ソチで初めての転倒となった。この後は、後ろのキャンドルスピンや最後の高速スピンから前のキャンドルスピンでフィニッシュ。しかし、演技後は、やや俯きながら小さく一周してから笑顔で観客に答える。
しかし、キス＆クライでも表情は冴えず、得点も失敗ジャンプが大きく影響してか65.23点（技術点33.15点、演技構成点33.08点、減点1点）と伸びなかった。
【ショートプログラムを終えての順位】
1位 キム・ヨナ（韓国）74.92
2位 アデリナ・ソトニコワ（ロシア）74.64
3位 カロリーナ・コストナー（イタリア）74.12
4位 グレイシー・ゴールド（アメリカ）68.63
5位 ユリア・リプニツカヤ（ロシア）65.23
8位 鈴木明子（日本）60.97
15位 村上佳菜子（日本）55.60
16位 浅田真央（日本）55.51
