“金八先生”でおなじみの俳優・武田鉄矢（64）が8日、都内で「マルちゃん がんばれ！受験生 応援会 2014」に出席。「自分が緊張しているなと思ったら誰かをリラックスさせると、自分もリラックスできる。緊張とはそういうもん」などと受験生にエールを贈った。また、フォークグループ・海援隊として、中牟田俊男（64）、千葉和臣（62）と懐かしのメンバーで「贈る言葉」「フォークソング」の2曲を熱唱。随所にMCでユーモアを交えながら、場内をあたためた。
「マルちゃん赤いきつねと緑のたぬき」を展開する東洋水産が、受験生を応援するために2008年から行われているイベントで、同商品のイメージキャラクターを長年務め、ドラマの教師役などでもおなじみの武田が、入試を直前に控えた受験生に激励メッセージを贈る特別授業を行うもの。
この日は、プロフィギュアスケーター・荒川静香（32）が、そのきっかけに子どものときにリンクで練習する姉妹のコスチュームにときめいたというエピソードから「衣」、さらに「哀」「懐」と得意の漢字の成り立ちネタで、受験生の目を釘づけに。「今年の受験はいい。”験”には今年の”馬”が入っているから」と激励した。
「私の受験のころは、（自分の大好きな）”坂本龍馬たのむ〜！”って何度も叫んでた。龍馬が好きで第一志望は高知大。結局、スベリドメの福岡教育大に行くことになったが、当時、福岡での生活が毎日ヒマで、仲間と海援隊を組むことになった。第一志望に落ちていなければ、ここまで上れなかった」と自身の受験に関するエピソードもしみじみと語った。
特別授業に続いてこの日は、昨年、武田がプロデュースしたアイドルグループ「赤マルダッシュ☆」も応援に駆けつけ、自身たちの楽曲「赤マル 急上昇ダッシュ!!!!」をダンスパフォーマンスを交えて熱唱。会場の受験生を盛り上げたが、「大勢の人の前で歌う機会がなかなかないので、自分が出し切れなかった」（北澤鞠佳・18）、「受験生のみなさんがライブを冷静に見ていた」（玉城茉里・19）と反省しきり。それに武田は「彼ら（受験生たち）は動けなかっただけ。動かすだけの力量がまだないってこと。ノッてほしいって、全身で示さないと」と熱血で諭していた。
プロデューサーとしては「まだまだ何もしていない」という武田だが、「このスケールのイベントで年に何回かライブができるといい。みんな、最初に比べて顔つきが変わってきた」と今後に意欲的。それでも「4人にまず叱ったのが、”自分でアイドルって言うな”ってこと。アイドルは目指すものじゃない、呼ばれるもの。人が呼ぶ前に自分で言わないっ！」と持論を展開し、メンバーを引き締めていた。
また、3日に亡くなったやしきたかじん（享年64）とかつて同じ事務所に所属していた武田は「互いにみっともない顔の割にはキレイな歌を歌うって言い合ってた。病気で倒れたのを聞いて、どこかで仕事で逢えたら声をかけたいと思っていたが、その前に訃報を聞いた。アイツの番組に一回出たかった。”深いみっともない男のカッコいい生き方”で1時間番組をやりたかった。切ないよ」と悔しさをにじませていた。
