ハーフお笑いタレントとしてブレーク中のデニス・植野行雄（32）とマテンロウ・アントニー（23）が8日、都内で米映画「大脱出」（監督：ミカエル・ハフストーム／配給：ギャガ）の新春PRイベントに出席。映画のイベントは初出演という2人だが、お似合いすぎる監守姿で登場し「正月2日に2人で初詣に行った」（植野）、「コンビじゃないのに仲がいい。唯一の仲間」などと見た目のギャップを活かした軽妙トークを弾ませ、お題にちなんで「まずは名前を売って大出世。そうなれるようにいまの状況から脱出したい」（植野）、「売れていない若手芸人の域から脱出したい！」（アントニー）と野心をみなぎらせた。
2大アクションスターのシルベスター・スタローンとシュワルツェネッガーが共演する超話題作。一度入れば二度と出ることはできない海上の監獄要塞に収容された2人が、全頭脳と全神経を集中させて脱出を図るアクションストーリー。
この日はよしもとタレントとしては”後輩”にあたるイリュージョニスト・プリンセス天功が眩い赤の衣装姿で登場し、植野とアントニーが仕掛けた”監獄”からの大脱出イリュージョンを披露。自身のカラダを無数の鋭い刃で串刺し状態にされたはずの箱のなかから、一瞬にして余裕の生還を果たし、場内をわかせた。その驚異的なイリュージョンに、ワナを仕掛けたはずの2人も「すごかった。思わず（自分が）ドヤ顔してしまった」（植野）、「ガチガチに締めていたので、絶対無理やろうと思ってたのに！」（アントニー）と大興奮。「イメージで脱出した。きょうは（2人に囲まれ）海外にいるみたいだった」とご満悦の天功は、作品に登場する監獄についても「私も日々、ああいう脱出訓練をしている。私だったら脱出できます！」と余裕たっぷりに笑った。
一方、「日本は住みにくい。正月早々にエレベーターに女性と2人で閉じ込められて、”ウァー”と悲鳴をあげられた…」（アントニー）、「よく職務質問を受ける。植野という名前を見て、よけいややこしいことになる。ハーフタレントの基準はウエンツとかJOYとか。ボクらは残念な部類」（植野）とさんざんなエピソードを明かしていた2人は、天功から「このままで大ブレークだと思う。世界各国でもおもしろがられる。どんどん世界へ出て行ったほうがいい」とお墨付き。すぐさま、「ツイッターにすぐ書く！天功さんイチオシ芸人って！」（アントニー）などと過剰に反応し、今年の大ブレークを誓っていた。
また、3日になくなったタレント・やしきたかじん（享年64）については、大阪出身の植野が「小さい頃からいっつもテレビで見ていた存在なのでショック。全国では見られない毒舌が楽しかった。新地に一度呑みに連れていってもらいたかった」と悼んでいた。
映画「大脱出」は10日公開。
