/歌舞伎女形で人間国宝の中村雀右衛門さん死去…松本幸四郎「笑顔が忘れられない」

歌舞伎女形で人間国宝の中村雀右衛門さん死去…松本幸四郎「笑顔が忘れられない」

 歌舞伎女形で人間国宝の中村雀右衛門(本名・青木清治)さんが23日、肺炎のため都内の病院で亡くなった。91歳だった。

 1927年に初舞台を踏むと、64年に4代目中村雀右衛門を襲名。雀右衛門さんは娘役を得意とし、91年に人間国宝、2004年に文化勲章を受章した。最後の舞台は10年1月歌舞伎座の「春の寿」の女帝で1月19日の1日だけ出演した。

 24日付のスポーツニッポン、サンケイスポーツ、スポーツ報知、東京中日スポーツ各紙が報じており、この悲報に歌舞伎俳優・松本幸四郎(69)は、「(中村雀右衛門さんの)胸を借りての『勧進帳』など、数々の大役がつとめられたのは一生の宝であり、夢のような俳優修業でした。最後にお話ししたのは歌舞伎座さよなら公演で、楽屋で横になっておられた。『やせられて、また一段ときれいになられましたね』と申し上げたら、にっこりと笑われ手を握ってくださった。その笑顔が忘れられません。ご冥福をお祈りします」と、お悔やみを。

 さらに、歌舞伎俳優・坂田藤十郎(80)も「中村雀右衛門さんは、女形としてはもちろんのこと、歌舞伎役者としても尊敬する偉大な先輩でした。あんなにすばらしい方が亡くなられたのは本当に残念でなりません」と、故人を悼んだ。