女優の藤原紀香(42)が8日、都内の六本木ヒルズアリーナで行われた『One Planet Festival × TOKYO』に登場した。
青いパンダのマークで知られるWWFジャパン(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン)とJ-WAVEが共同で開催する同イベントのテーマは“シェア”。地球を限りあるものとしてとらえ、“地球一個分のちょうどいい生活”を呼びかける。イベントは2日にわたり行われ、この日はSUGIZO(44)、アグネス・チャン(58)らがトークイベントを開催。歌手の福原美穂(26)、TRICERATOPSの和田唱(38)がスペシャルライブを行った。
2007年からの赤十字広報特使としての活動や、2010年から自ら立ち上げたNPO『SmilePlease☆藤原紀香世界こども基金』などの精力的に世界の子供たちへの支援を続けている紀香。そのきっかけは2001年のアメリカ同時多発テロ事件後に訪れたアフガニスタンだったという。「アメリカに行くと、知人たちの人が変わっていた。『報復は当然』というムードになっていて、“今私にできることはどんなことやろ?”と思って、アフガニスタンのレポートに行きたいと自分で企画書を書いて、企画が通ったところが一個だけあったんです」と振り返った。
地雷原や不発弾、爆弾の中で暮らす子どもたちを見て一時は無力感に襲われたという。「でも旅をしている間に、“私、無力じゃない”って思ったんです。こうやって写真を撮ったり、経験したことをシェアすることによって、それが伝わっていく」と確信を深め、「99%が自己満足でもかまわないんですよ。『自己満でしょ?』っていう人がいても私全然気にしない。1%が人の役にたってるって思えればいい。1%が彼らの笑顔に繋がっていると思ったらすごいエナジーが沸く。自信持ってチャリティやっていい」と呼びかけた。
紀香はカンボジア、ツバル、ケニア、ベトナムと世界各地を訪れた経験を熱心に語り約500人のギャラリーの心を打った。昨日も東日本大震災の被災地の子どもたちを自身の出身地・神戸に招いたと明かし「神戸のルミナリエを見せたかった。18年前の阪神大震災の時に私はすごい力をもらった。見たときに“笑ってもいいんや”“神戸は絶対に再生する”と思ったの。それを赤十字に持ち込んだんです。航空会社さんなども快く協力してくれて、昨日仙台に迎えに行き、引率の先生になって子どもたちをルミナリエへ連れていったんです。めちゃめちゃ喜んでましたね」と目を細めていた。