女優・南沢奈央(23)が8日、都内ホテルで『第8回 いのちと献血俳句コンテスト』表彰式に俳人の黛まどか(51)とともに登場した。
献血の輪を広げることを目的としたコンテストで、愛、友情、助け合いの大切さをつづった珠玉の俳句が集められた。今年は昨年より2万句多い約40万句の応募が寄せられ、世間からの感心の高いコンテストとなっている。南沢は一昨年、昨年と特別審査員(http://japan-newslounge.com/archives/53504)を務めている。
青いドレス姿で現れた南沢は、林武さんの「夕立に 白くかがやく 献血車」を審査員特別賞に選出し表彰することとなった。
「私は普段、学生献血の応援キャラクターを務めさせて頂いているんですが、今回の俳句コンテストの応募作品、長崎と山形と北海道の学校に直接行って受け取らせて頂きました」と、全国を周って一句一句の重みを実感しつつ、講評として、「本当にたくさんの方が、俳句コンテストを機にいのちのことを考えてくれて嬉しかったです」と、笑みを。
普段いのちのことを考える機会について、「知り合いで赤ちゃんが生まれた時とか、誰かが亡くなったときとかですね。今回応募頂いた中には、日常生活の中にいのちを見つけて、それを俳句に表現されている方が多くて、すごく感動しました。こうやってまた、このような俳句コンテストが、多くの世代の方に広がっていって、大きくなって続いてほしいなと願っています」と、希望を述べていた。
黛も審査委員長として、「いのち、献血をテーマにしていますが、俳句でいのちをということばを使わないいで表現するというのが、俳句の真髄で、どれもいのちと直接的な言葉ではなく、いのちのある風景を切り取って描いている素晴らしい句でした」と、評価点を語っていた。
■受賞作品
●小学校低学年部門
○ピカチュウ賞:松森柊翔さん(鳥取)「夕やけに 母さんつばめ いそがしい」
○最優秀賞:熊谷喜八さん(静岡)「天国で ママが見ている うんどう会」
○優秀賞:前田雪乃さん(徳島)「よもぎもち むかし話と おじいちゃん」
●小学校高学年部門
○審査員特別賞:林武さん(東京)「夕立に 白くかがやく 献血車」
○最優秀賞:岩永義信さん(大阪)「郭公が ぼくもいるよと さけんでる」
○優秀賞:小川はなさん(徳島)「妹と おでこよせ合う かき氷」
●中学生部門
○日本赤十字社社長賞:野底嶺さん(沖縄)「レース編む お腹の中の いもうとへ」
○最優秀賞:奥野圭亮さん(兵庫)「あさがおと 早起ききそう お母さん」
○優秀賞:宮崎こころさん(新潟)「応援歌 吸い込まれそうな 秋の空」
●高校生部門
○文部科学大臣賞:野村由佳さん(山口)「初めての 献血終えて ラムネ飲む」
○最優秀賞:鴨志田佳奈さん(茨城)「稲の香を まといて祖父と 献血へ」
○優秀賞:荒舘香純さん(岩手)「病室の 祖父に秋風 ふいてゐる」
●一般部門
○厚生労働大臣賞:川野忠夫さん(群馬)「涼しき眸 して献血車 降りてくる」
○最優秀賞:岸野洋介さん(岡山)「献血車 おりるパパ待つ 捕虫網」
○優秀賞:町田昭ニさん(埼玉)「裸子を 大きなタオル 追ひかくる」