2大会連続五輪金メダリスト・柔道の斉藤仁さん死去

　1984年ロサンゼルス五輪、1988年ソウル五輪の男子柔道で2大会連続金メダルを獲得した斉藤仁さんが20日、胆管がんのため死去したと、同日NHKが報じた。54歳だった。

　斉藤さんは1961年、青森県生まれ。中学卒業後に東京の強豪高に入学。体重無差別で日本一を決める全日本選手権では、連覇を続けていた山下泰裕氏(57)と1983年から3年続けて決勝で対戦し、一度も勝てなかったが、名勝負を繰り広げた。

　現役引退後は指導者として、2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪と2大会連続で男子柔道の監督を務め、金メダリストになった鈴木桂治氏(34)などを育てた。