お笑いコンビ・よゐこの“有野課長”こと有野晋哉(41)が5日、東京・千代田区の日本武道館で10周年を迎える大人気番組のスペシャルイベント『ゲームセンターCX 有野の挑戦 in 武道館』を行った。
7000人の満員となった日本武道館で有野は『パンチアウト』、(ファミコン/任天堂)、『魔界村』(ファミコン/カプコン)、『スーパーマリオブラザーズ』(ファミコン/任天堂)、『ベスト競馬 ダービースタリオン』(ファミコン/パリティビット)、『ストリートファイターⅡ』(スーパーファミコン/カプコン)に挑み、2時間半に及ぶ公開挑戦に集まったファンからは惜しみない歓声が送られた。
映画『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』が来年2月に公開されるなど勢いに乗る同番組。“冷えピタ”を額に貼り作業着という課長の“正装”で報道陣の前に表れた有野は「最初は4人ぐらい入る狭いところから始まったんですけど、(制作)会社が大きくなったのかどんどん挑戦部屋も大きくなった。10年続いたのは嬉しいですね」と感慨深く語った。
大声援をくれたファンについて「会場前で写真を撮ってその日のうちにプリントアウトしてもってきてくれたり、会場が広くなっても課長との距離はそんなに変わらない。課長が出てきてもそんなに騒がない。いいお客さんに恵まれてるな」と感謝。「熱さまシートをみんなが貼ってるのが面白かったですね。ステージに立ってみると客席が近いなあ。全員が貼ってる面白さ。この面白さは課長にしかわからないですね。一体感があってよかったです」と感無量だった。そして「懐かしい“友達ん家”の感覚は味わえたかな。味わえてもらえたら嬉しいな。20周年やるときはもうちょっと課長偉くなっていたい。1回でいいからファンにもみくちゃにしてもらいたい」と期待を寄せた。
課長は「7000人に『ああ〜』と言われるとショックでしたね。家族が観に来てくれてたんですけど、次女が一番心配してました。『パパいけんの? パパいけんの?』って。カッコイイお父さんを見てくれてたのか帰ったら聞いてみたいです」と笑った。会場となった武道館について「10年以上前、ポケビ(ポケットビスケッツ)とブラビ(ブラックビスケッツ)の間をつなぐために出たことがある。それに比べたら今日、課長ひとりで立ってるってすごいな。無茶させるよな。今日ほど作業着が汗ばんだのはない」と苦笑した。
「CSの放送は10回契約から始まって、それがどんどん伸びていった。5周年は大きなイベントとかやらなかったしね。100回記念も100という名前がつくゲーセンに行ったぐらいですね」と振り返る有野。「30周年とか? 60歳で真っ赤な服を着てマリオをやったり。誕生日に番組からWiiをもらったんですよ。『これがレトロゲームになるころまで』という手紙も一緒にとってある。その時期までやりたいです」と意気込んだ。
また、映画については、劇中で使われる『マイティボンジャック』への挑戦について「あれをお客さんの前でやってエンディングを見せるのが初めて。そのプレッシャーたるやすごかったですね。普通の挑戦部屋でやってたらクリアできなかったと思う。お客さんのアドバイス。助けられる部分大きかった。“最後アウトですよね”っていう勝ち方をする課長です。“課長アウトやで!”と思いながら観て欲しい」とニヤリ。「これが公開されて映画の仕事がくればいいなと思います。演技をしているところを探して欲しい」と呼びかけた。