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柔道女子選手15人が園田監督らのパワハラ告発「みんな泣き寝入りしていた」

 昨夏のロンドン五輪に出場した日本代表を含む柔道女子の選手15人が、五輪に向けた強化合宿などで、園田隆二代表監督(39)やコーチによるパワーハラスメントがあったと、告発する文書を連盟で昨年末に日本オリンピック委員会(JOC)に提出していたことが29日、わかった。

 JOCに加盟する全日本柔道連盟(全柔連)が倫理委員会で園田監督らに聞き取り調査した結果、当事者は事実関係を大筋で認めているとのこと。昨年12月、大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒が、顧問の教員から体罰を受けたことを苦に自殺。スポーツ指導での体罰が社会問題となっている中、五輪選手らが指導者を告発した。

 30日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、ある選手は「愛のムチとは程遠かった。みんなの前で(コーチらが選手を)ガツガツ殴ったり蹴ったりして、ひどかった。逆らうと『五輪に行けなくなる』『切り捨てられる』と、みんな泣き寝入りしていた」と、悲痛な思いを吐露。

 園田監督は「今までは自分の考えでやってきたが、修正する部分は修正していきたい」とコメントしており、全柔連はきょう30日、園田監督を交えて今後の対応について協議する。

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