
ミュージカル『ザ・ビューティフル・ゲーム』(演出:藤田俊太郎)一般公開の製作発表イベントが21日、都内で開かれ俳優・馬場徹(25)、大塚千弘(27)、平方元基(27)、フランク莉奈(20)、藤岡正明(30)、野田久美子(27)、小野田龍之介(22)、谷口ゆうな(29)、中河内雅貴(28)、吉原光夫(35)が登壇した。
1970年代のアイルランド・ベルファストの街が舞台。サッカーに情熱を燃やす少年たちがカトリックとプロテスタントとの間のし烈な争いに巻き込まれ、それぞれの運命が変わっていく3年間がまざまざと描かれる。
演出の藤田氏は演出家・蜷川幸雄氏(78)の元10年間演出助手を務め12年の舞台で演出を担当するなど、これからの活躍が楽しみないわば秘蔵っ子。本作には気合充分なようで、「けいこがあした始まってもいいくらい高揚した気持ちでいっぱいです!素晴らしいキャストのみなさん、素晴らしい台本、素晴らしい音楽、素晴らしいスタッフ陣、それを超える素晴らしい演出をしたいと思います。ウエストエンドにこの作品が並んでもおかしくない作品にしたい」と、熱意を語る。

続けて、藤田氏は「僕は10年間蜷川幸雄さんの演出助手をしています。蜷川さんもミュージカルというのはあまりやっている感じではなくて、その中でも、自分だったらこういう演出するのにと思っていました。それと同時に、この話を頂いて『やった!』というのがありまして、このミュージカルでいうと、台本に求められたことをやりたいと思っています。台本にないことはやらないですが、その中に乗っているものから楽しく、悲しい部分を感じる演出を考えております」と、狙いを語る。
会見では密かにライバルと思っている人について質問がされると、小野田と吉原がバチバチと睨み合うという小芝居で沸かせる一幕も。それを尻目に馬場は、「作品を作り上げていくやってるときは仲間ですよね。みんなで1つの作品を作り上げていくので」というと、吉原は、「まずは演出家と勝負できるかというのを考えています。日本で馴染みが深くはない題材なので、どう日本に残していくかというので勝負になっていくんじゃないかと思います。でも、ライバルは(小野田)龍之介くんです」と、またも笑いを誘っていた。

ほかにも、馬場と大塚に高校生時代の思い出を語ってもらうと、大塚は、「15歳で東京に上京してきて、楽しくてしょうがないというのと、お仕事が楽しかった。男女関係の青春というよりやっぱり、17歳のときに舞台に最初に立たせてもらった充実感でいっぱいで、だからフレッシュな男女関係が演じられると思います」と、つなげる。
一方の馬場は、「初めて恋人ができました。それまで女の子に興味がなくて…、って男が好きだというわけではないですよ(笑)。サッカーやってたので、女作る時間があったら球蹴ってろよというのがあったんです。なので女性というのがダメだった。高校に入ったら、初めて恋人ができて伸び伸びでした」と、女性ファンからどよめかすことも。
さらに馬場が、「今回の『ビューティフル・ゲーム』では大塚さんと恋人役。濡れ場もあるそうで、それを楽しみにしています。僕はそこに命をかけて、全身全霊です!濃厚ですし、キスするし、たくさん大塚さんの唇を奪っていきたい!」と、にやけて鼻の下を伸ばすと、大塚は「歳上なので受けて立ちます!」と、余裕の笑みを返していた。
本作は2014年1月31日から2月11日まで新国立劇場 小劇場で全14公演!
■出演者コメント
○馬場
「ジョンて主人公ですけど、なぜ僕が主役なんだろうという不思議な気持ちがあります(笑)。みんなで楽しくいい作品を作っていたけたらと思っています。よろしくお願いします」
○大塚
「だんだん相手役の男性の方が年下の男の子になっています(苦笑)。物語の中では若さを吸い取りながらチャーミングにメアリーを演じられたら。アイルランドの人々の葛藤を素敵な音楽に乗せて伝えられらいいなと思っています」
○平方
「控室で歓談していたら高校生の部室みたいでした。魂を削って丁寧に大切に演じたいと思います」
○フランク
「すでにキャストの間で温かい空気が流れていて、ワクワク、ドキドキしています。私の演じる役は、いままで演じたことのない役になりそうだと思います」
○藤岡
「吉原さんの次に年上で、若手ぶっていたんですけど、そうも言ってられなくなりました(苦笑)。小野田くんの中学生くらいの時のことを知ってまして、本当に年が重なっていくのが早いなと思っています。日本初演が『嵐』の櫻井翔さんが2006年に演じて以来8年ぶり公演ということで、人の歯車として頑張っていきたい」
○野田久美子
「この話が決まる少し前からですが、すごくフットサルにはまりまして、ボール2個とユニフォームが家にあります。女の子もリフティングするのかなと思っているのですが、リフティングとともに頑張りたいです」
○小野田
「ぜひ共演させていただきたいなと思っていた方ばかりです。若さはじけて頑張りたいなと思っています」
○谷口
「楽屋がちょっと部室みたいで怒られたくらい打ち解けた感じでした。いいカンパニーに成るんじゃないかなと思います。18人という人数多めで頑張ります」
○中河内
「悪役なので“アク”強くやりたいです(苦笑)藤田さんの演出でできること嬉しく思いますし、感謝しています。僕にできることは、なんでもやります。踊りの演出も増えるというで、頑張ります。体作っておきます」
○吉原
「ファンキーなメンバーがそろったなと思っているのでおもしろくなりそうです。結構いまから胸が躍ってます。北アイルランド紛争って日本人が全然分からないので、この時代にリンクできたらいいなと思っています」














