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名誉毀損訴訟でユニクロが文春に敗訴…過酷な労働環境の記事

 過酷な労働をさせていると書かれ名誉を傷つけられたとして『ユニクロ』を展開するファーストリテイリングなど2社が文藝春秋に計2億2000万円の損害賠償と本の回収などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、請求を全て退けた。

 今回の問題として、2010年5月6、13日合併号の『週刊文春』記事と2011年3月発行の書籍『ユニクロ帝国の光と影』と取り上げられたもの。ユニクロの店長らが過酷な労働環境にあり、中国の工場では低賃金・長時間の過重労働が行われているなどという内容だった。

 19日付の東京中日スポーツ、デイリースポーツ、日刊スポーツ各紙が報じており、判決理由で土田昭彦裁判長は「『月300時間以上、働いている』と本で証言した店長の話の信用性は高く、国内店に関する重要な部分は真実」と指摘。「中国工場についても現地取材などから真実と判断した理由がある」と指摘している。

 ファーストリテイリング側は「判決は事実に反しており、誠に遺憾。今後の対応は慎重に検討する」とし、文春は「記事が正しいことが認められた正当な判断」とのコメントを出した。

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