女優・桐谷美玲(23)が5日、東京・青山劇場で主演舞台『飛龍伝21 ~殺戮の秋<いつの日か、白き翼に乗りて>』(演出:岡村俊一)初日公演を前に俳優・神尾佑(42)、中河内雅貴(28)、橋本汰斗(21)、細貝圭(29)、広海・深海(23)とともに会見を開いた。
学生運動を舞台に全共闘作戦本部グループの神林美智子(桐谷)は、理想と革命に燃える参謀の桂木純一郎(中河内)と恋に落ちる。やがて闘争が激化することとなり、女として機動隊員・山崎一平(神尾)のもとに送り込まれた神林は11.26に行われる作戦の入手を命じられるのだが、そこに愛憎劇が加わりさらに、混沌としていくこととなる。
純白のドレス姿で現れた桐谷は「あっという間に初日を迎えることになりました。けれど、いままで一生懸命稽古してきたのでそれを出せばいいものができると思うので、楽しんでやりたいと思います」と、澄んだ笑顔を見せる桐谷。神尾も会見前に行われた通し稽古をして手応えを感じている様子を。
舞台には出ずっぱりで水を飲む暇すらないそうだが、「水飲むタイミングもないし、ずっと舞台にいるんです」という。5分間の休憩でも周囲の男性共演者と一緒に床に寝ている稽古風景だそうで、「汗の水たまりができるんですよ」という程激しいものだそうだ。
本作は元々故・つかこうへいさん作の舞台でこれまでも広末涼子、黒木メイサといったそうそうたるメンバーが演じてきて、桐谷は7代目となるが、「7代目と言われることはプレッシャーですけど、そんなに先輩と自分を比べてもしょうがないので、私のできることをやろうと思います」と、“男前”なコメントが返ってくることも。
その様子を見ていた広海は、「美玲ちゃんすごいアクロバットがあるんですけど、最初からできてた。あれは憧れる!」と、目を輝かせたり、深海が桐谷が人の胸ぐらを掴んで「このやろう!」と叫ぶシーンもあることに触れつつ、「すごい陰険なシーンがあるの。共演者の間の中であそこが(桐谷が)上手って話題になってるの!」と、武勇伝を話した。
ほかにも本作では過激なラブシーンもあるそうで、そのことを問うと神尾が「気のせいじゃないですか」ととぼけたが、桐谷は「純粋な恋愛のお話です」と、堂々と答え、広海が「(桐谷が)お母さん役にもなるのに産んだことないくせに女っぽい、(オカマとして)悔しい!って思った」と、話し笑いを誘っていた。
最後に桐谷から「とにかく熱い芝居を熱い仲間と作り上げました。観に来て頂けたら、心や胸に刺さるものがあると思います」とPRしていた舞台『飛龍伝21 ~殺戮の秋<いつの日か、白き翼に乗りて>』は5~20日まで同所で上演!