大人気ゲーム「薄桜鬼」を原作にしたミュージカル『薄桜鬼 土方歳三篇』（脚本・演出：毛利亘宏）の報道陣向け公開稽古が2日、都内・日本青年館大ホールで行われ、主演の俳優・矢崎広（26）、女優・菊地美香（29）、俳優・鈴木勝吾（24）らが出席した。
2012年の「斉藤一篇」、今年3月の「沖田総司篇」に続く第3弾で、幕末の動乱の時代を生きた新撰組を題材にミュージカルを組み合わせ、殺陣、ダンス、歌で斬新な新撰組の姿を演出。今作では、鬼の副長と呼ばれた土方歳三にスポットをあて、その譲れぬ信念と誇りを胸に刀を握る姿を描く物語。
この日、稽古では若手俳優たちによる迫力満点の殺陣はもちろん、土方演じる矢崎と、ひょんなことから土方の側付きとなる少女・千鶴役の菊地の美しく切ないラブシーンなど、満載の見どころを披露。なかでも“鬼”と化した矢崎を受け入れ、生きる希望を与えていく菊地の表情は矢崎とのキスシーンも含めて必見だ。
稽古終了後には矢崎と菊地、土方の最大の敵となる風間千景役・鈴木が報道陣の取材に応じ、主役で座長の矢崎が「今回が3回目で、スタッフも大勢になり、とても心強いメンバになった。この勢いのままがんばりたい！」と初演を前に決意を新たにした。
今回がシリーズ初参加で、紅一点となる菊地も「男の子たちのなかに入って、正直、いろいろ大変なことがありましたが、いかに素直に真っすぐに演じきれるかが課題。（今作で）伝説をつくっていきたい！」と意気揚々。
鈴木は「待ちに待った土方篇。（シリーズの）集大成として、みんなもやる気が高まっているが、自分がやるべきことをしっかりやりたい」と気を引き締めていた。
また、舞台全般をリードする座長・矢崎について、鈴木が「すばらしいですよ。若手俳優が集まるなかで、（矢崎とは）年が1つしか違わないのに、初めからずっと（矢崎の）背中を見てやってきた。呑みでもいろいろ話したけど、言葉というよりは行動で示し続けてくれる座長」。菊地も「矢崎さんは土方さんそのまま。本人は優しくて平和主義なところがあるけど、（舞台では）オレについてこいって感じ。役にピッタリだと思いました」と大絶賛。
これに、「それじゃ、何もしてないみたい・・・」と茶目っ気たっぷりに笑う矢崎だったが、「（シリーズの）決定版というか、新撰組篇というか、（出演陣の）それぞれが活躍してほしい。見どころは、今までの総括としての新撰組です！」と座長らしく、仲間のPRも忘れていなかった。
2日夜、同所で開幕！11日まで公演。
