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鳥越俊太郎 娘・さやかから「今は別の人」と言われて苦笑い

鳥越俊太郎 娘・さやかから「今は別の人」と言われて苦笑い
鳥越俊太郎氏(左)と鳥越さやかが映画イベントでは初2ショットで登場した

 ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(73)とヴォーカリストで女優・鳥越さやか(41)父娘が26日、東京・日本女子大学 目白キャンパス内で映画『ランナウェイ/逃亡者』(監督:ロバート・レッドフォード/配給:ショウゲート)公開直前トークイベントに登場した。

 『大いなる陰謀』以来約5年ぶりとなるレッドフォード監督・主演の最新作。1970年代に全米を震撼させた、実在のアメリカ反政府組織の過激派グループ『ウェザーマン』が題材で、その30年後に元『ウェザーマン』だったことを明かされた弁護士ジム・グラント(レッドフォード)が自らの潔白を証明するために、娘を残して逃亡しつつ、かつてのメンバーを訪ねて行くという物語で、社会の矛盾と人生の皮肉を描くサスペンス作品となっている。

 映画作品で同じステージに上がるのは初めてという2人。俊太郎氏は、本作が1970年代という時代も描いていることに、日本でも安保闘争、全共闘時代があったことに触れつつ、「最後は過激派が出てきて過激な行動に走って行くという歴史を1つ映画を通して理解していただければ」と、思いを込める。そこにさやかが、自身が一男の母である目線で、「レッドフォードと娘の関係とか、革命家同士の子どもの姿っだったりとか、血縁関係を超えて描かれている。真実の自分の生き方というのが描かれているんじゃないかと思いますね」と、補足し父娘で全体的な魅力を語ることに。

鳥越俊太郎 娘・さやかから「今は別の人」と言われて苦笑い
父娘トークが展開した

 さらに、さやかは本作を観ている時に若いころの俊太郎氏と重ねて観ていたそうで、「若い新聞記者が出てくるのですが、若い時の父を知りませんが、こんな取材をしていたのかなと思う部分もあったんです。人間としてどうこうというところの葛藤を、記事にはできないけど、人間的な部分が残っていたのかといのか。父が現場でどうだったのかというのか分からないですけど、どうだったのかなって。私にとっての父はジャーナリストでずっと書いている人だった」と、しみじみ。

 当時の鳥越氏の活動を、さやかは、「タブーとか切り込んでいける父がいて、家族が危ない目に遭ったわけではありませんけど、気をつけろよという空気も家族が何度かありました」と言いつつも、「今はテレビとか出ちゃって、ブランド物なんか着ちゃうくらい別の人なんです。元々は新聞記者でバンダナ巻いて、ブランドの“ブ”の字もないような人で、そういう記者魂というのを見てたのでカッコイイと思っていました。むしろ今の方が大丈夫?って思うことがあることがあるくらい、作品の記者は共感できました」というと、これに俊太郎氏は苦笑いだった。

鳥越俊太郎 娘・さやかから「今は別の人」と言われて苦笑い
とはいえiPad miniで調べるという鳥越氏

 また、2007年に肺がんを患ったり、09年に肝臓がんを患うなどしている俊太郎氏について、さやかが「今もがんで自分を取材して、娘として見ているだけじゃなくて、同じ仕事をする仲間として協力しますよ、みたいな感じでいて、小さいころから一緒にいるからっていい関係が続くかはわからないですよね」と、家族としての気持ちも交えて語ると、俊太郎氏は「素晴らしい娘とは言いませんよ」と、言いつつも、目を細めていた。

 ほかにも、ネットニュースなどが流れている今の現状について質問がされると、俊太郎氏は「ネットで氾濫している中で良質な情報を引き出すというのは大事なんですけど、あんまりネットに惑わされすぎてはいけないと思います。でも、私も何かあるとiPadminiを持っているので調べてしまうんですよね」と、付き合い方を話していた。

 俊太郎氏から「いまから信じられない時代があったということへも思いを馳せてほしいなと思っています」とPRがあった映画『ランナウェイ/逃亡者』は10月5日より、新宿武蔵野館ほか全国公開!

鳥越俊太郎 娘・さやかから「今は別の人」と言われて苦笑い

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鳥越俊太郎
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鳥越さやか
鳥越俊太郎 娘・さやかから「今は別の人」と言われて苦笑い
 
鳥越俊太郎 娘・さやかから「今は別の人」と言われて苦笑い
 
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