舞台『あたっくNo.1』(作・演出:樫田正剛)公開ゲネプロが22日、東京・渋谷の青山劇場で開かれ『EXILE』のKENCHI(33)、NAOTO(29)、NAOKI(28)、『三代目J Soul Brothers』の山下健二郎(28)、岩田剛典(24)、劇団EXILEの青柳翔(28)、秋山真太郎(31)、小澤雄太(27)、春川恭亮(24)、鈴木伸之(20)、町田啓太(23)がゲネプロを前に囲み会見を開いた。
2001年に樫田氏の劇団『方南ぐみ』で舞台化され、それに感銘を受けたEXILEのHIRO(44)が2006年からEXILEのメンバーで舞台化し今回でEXILEを交えては5回目の公演となる。昭和16年の海軍の青年軍人たちによる潜水艦内で起こる青春群像劇となり、今回はチームをAとBの2つに分けたWキャストで、全22回と大ボリュームで上演される。
全員海軍の軍服姿で登場し、全員背筋が伸びる思いであることを話しつつ、中でもKENCHIは、「3回目のあたっくですけど気が引き締まります」と、神妙な面持ちだったり、NAOKIも「自分に大きな影響を与えてくれた作品だと思いますので」と気合が入る。
青柳は『あたっくNo.1』で役者として初舞台踏んだだけに、「思い入れのある作品なので気合を入れて、これから始まるなという感じです」と、ひときわ気を引き締めた。
逆にこれが初の舞台となる岩田は、「僕にとっては初舞台ですので周りのみなさんの足を引っ張らないようにしたい。祖父が海軍の航空部隊に所属していたということもあって失礼のないようにしたい。祖父が酔っ払うとそんな話もしていたので」と、人一倍の意気込みを。
さらに、チームBの鈴木は本舞台のために丸刈りにしており、「すごいすっきりしてさらに身が引き締まります」と言うと、報道陣から「チームAのみなさんも(丸刈りで)いかがですか?」との声が飛び、チームA側のメンバーから「やるのかコラー!」と、冗談交じりの笑い声が上がった。
そんなエネルギッシュな感じの様相を呈しているがHIROがこの舞台にかける思いについては、KENCHIが「この作品が大好きで、EXILEのAKIRAが最初に出演させていただいてEXILEメンバーが関わってきて」と代弁。関係者に話を聞くと、HIROは実際に稽古にも何度も足を運んでいるそうで、本番もしっかり観に来る熱の入りぶりをみせているという。昨年の公演で悔いが残っているという小澤は、「HIROさんからの感想で頑張れ」と、激励もされたそうだ。
さらに会見中盤からは樫田氏も加わってチーム分けがされたことについて質問が飛ぶと、メンバーから「それは聞かないようにしていたのに…」との声が上がり、何やら不穏な空気が。しかし、樫田氏によると、「青春群像劇を書きたいなと思っているので、人によって役の個性が際立ってくる」ことを意識してのものだそうで、とくに対決などではないそう。
これまでの舞台について樫田氏は「芝居が始まってからも、キャストが出るたびにキャーみたいなアイドルチックな反応だったんですけど、最後は『自分のおじいちゃんのことを考えました』といわれて続けていく価値があるかなと思っています」と、思いを語り、KENCHIは「いよいよ公演がスタートします。命を込めて頑張りたいと思っています」と、前を向いた。
この日は、青柳、秋山、小澤、春川、鈴木、町田らのチームBによるゲネプロ開催。全編を通してシリアスというわけではなく、ときにコミカルなシーンや男同士でキスするシーンなども見られることに。若さあふれる演技の中に、それぞれの思いを乗せた約120分の舞台となっている。
舞台『あたっくNo.1』は23日から9月17日まで青山劇場にて上演!