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岩松了 長崎舞台の「ペコロスの母に会いに行く」プレミアに1600人!母孝行大切さに気づく

岩松了 長崎舞台の「ペコロスの母に会いに行く」プレミアに1600人!母孝行大切さに気づく
映画の舞台となった長崎でプレミアイベントが開かれた

 俳優・岩松了(61)、女優・赤木春恵(89)、原田貴和子(48)らが18日、長崎・長崎ブリックホールで映画『ペコロスの母に会いに行く』(監督:森﨑東/配給:東風)ワールドプレミアに原作者の岡野雄一氏とともに開催した。

 長崎を舞台に、グループホームで暮らす89歳の認知症の母親とのおかしくも切ない日常を描いた作品で、16万部を超えるベストセラーの映画化。母親のみつえ(赤木)が暮らすホームを訪ねた主人公・岡野ゆういち(岩松)の頭をみつえがペチペチたたくなど、親子のほほえましいやりとりや、ゆういちが幼いころの家族で過ごした時間など、現在と過去が入り交って描かれる、ユーモラスながら、ときにほろりとさせられる作品となっている。なお、“ペコロス”とは小さな玉ねぎのことで、岡野氏の愛称が込められている。

 物語の舞台である長崎だけに猛暑にもかかわらず1600人を超える観客が来場するなかでのものに。岩松も長崎・川棚町出身とあって温かな拍手が登壇者らを包み、そのなかで岩松は、「カツラ(ハゲ頭)がとにかく大変。毎朝3時間、はずすのにも1時間半くらいで都合5時間も毎日ヅラに費やした。カツラに何時間かかっているんだーと思いながらの苦行でした。誰のせいだろうって」と、岡野氏にニヤリ。

 すると岡野氏は、苦笑いで、「僕のせい。すいません…。でもハゲていたから母親ともおでこをくっつけあうことで通じ合えた。ハゲててよかったと思っています」と、うまい切り返しで、場内には笑い声と拍手が巻き起こる。さらに、岡野氏は「撮影現場をよく見させてもらっていたが、ちょっとしたシーンにも丸1日かかったりしていて、僕がちょっとした思いつきで1コマを描いたばかりにあんなことになっていたとは」と、感慨深げに話すことも。

 岩松は、「岡野さんという人を知ろうと思って色々話すうちに、(岡野さんの)母親を思う息子の気持ちがすごくて、役に染み込ませたいと思った。自分があまり親孝行できなかったのを、映画を通して、役柄を通して赤木さんと接することで、実際の母にもできなかったことをやって孝行したい気持ちだったし、そういうことを思わせてくれる作品だった」と、逆に理解するところも多かったという。

 一方の赤木は、「これまでは憎たらしい姑役ばかりだったものですから(笑)。なんとか岡野さんが描く、かわいらしいおばあちゃんになれるように心がけた」と、演じがいがあったそう。さらに原田は、長崎出身かつ原田知世と『結婚』以来約20年ぶりの姉妹共演を果たしたことに、「長崎出身で姉妹そろって出演できて嬉しいです」と喜びを語り、「長崎弁でのお芝居は新鮮でした。みつえ(貴和子の役柄)は、ちえこ(原田知世演じる、みつえの親友役)との絆が本当に支えになって生きていくけれど、これを姉妹で演じることができて幸せ」と、語った。

 最後に、岩松が「介護の問題がどうだ、という話ではなく、親子の物語として観てほしい」と、メッセージを寄せることとなった。

 映画『ペコロスの母に会いに行く』は11月9日(土)より長崎県先行上映で、11月16日(土)より全国公開!

岩松了 長崎舞台の「ペコロスの母に会いに行く」プレミアに1600人!母孝行大切さに気づく

岩松了 長崎舞台の「ペコロスの母に会いに行く」プレミアに1600人!母孝行大切さに気づく

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