ミュージカル『美少女戦士セーラームーン-La Reconquista-(ラ・レコンキスタ)』(脚本・演出:平光琢也)製作発表会見が4日、東京・六本木のニコファーレで開かれた。
『美少女戦士セーラームーン』20周年を記念したもので、2005年まで27作上演され約8年ぶりに復活するミュージカル。サブタイトルはキリスト教徒がイスラム教徒に対して行った『国土回復運動(失地回復運動)』のことで、セーラー戦士とタキシード仮面が敵のダーク・キングダムと戦い地球に平和を取り戻すという意味を込めた。
会見ではセーラームーン役・大久保聡美(17)、セーラーマーズ役・七木奏音(16)、セーラーヴィーナス役・坂田しおり(22)、ゾイサイト役・彩夏涼、クンツァイト役・小松美咲(21)、ネフライト役・コロ、ジェダイト役・ルウト(22)、原作・武内直子さんの担当編集者の小佐野文雄氏、プロデューサーの片岡喜朗氏が登壇しMCは文化放送の室照美アナウンサー(27)が務めた。舞台出演陣は初お披露目となる全員舞台衣装で現れ、大久保は登場するなり「月に代わって、お仕置きよ!」と、おなじみのポーズを決めノリノリで始まった。
本作の1つの見どころとしては、タキシード仮面演じる元宝塚歌劇団宙組の男役トップスターで女優・大和悠河(35)まで全員キャストが女性というもので、この日はVTR出演となった大和は、「宝塚卒業後男役をやるのは初めてです。卒業する時男役は最後だなと思っていたんですが、凄く嬉しいです。宝塚の時以上に素敵にカッコよくロマンチックに演じられたら。タキシードはこだわりがあります。本番のときはさらにキマった姿でお会いできれば」と、あいさつを。
それに続くようにミュージカル初出演で初主演となる大久保は、「セーラームーンが大好きです。私たちは最高の舞台を作りたいと思います!」と言うと、七木も「ミュージカルに出ることが1つの目標としていたので、凄く嬉しいです」と、喜びを口にし、「私自身セーラームーのファンだったので嬉しく思います。原作のファンの方も好きになるような舞台にしたいです」と、気合を入れた。
舞台のオーディションは原作の武内氏も交えてのものだったそうだが、ダンスを10分で覚えて披露するという難解なものもあったそうで、大久保は「少し間違えたけど楽しく踊りました。10分ぐらいで覚えて踊るというのが本当に怖くて大丈夫かなって思ってて、合格したのは信じられなくて、『えっ、私!?』ってなりました」と、振り返る。坂田も「どうしてもこの役を演じたいと思っていいたのでヴィーナスのことを調べていって、お母さんと一緒にお知らせを聞いたときは飛び跳ねて泣きました」と、歓喜していたそうだ。
現役女子高生の大久保は、この喜びをクラスで話したそうで、「『セーラームーンになったよ!』と言ったら、ビッタリと言われたんです。担任の先生に言われたのが、朝は大丈夫なのかってことで、私は朝が苦手で…。泣き虫だったりおっちょこちょいだったりが似ていると思うので、(月野)うさぎちゃんらしく頑張って行きたいと思います。実は、夏休みはけいこのおかげで生活リズムがよくて助かってます」と、はにかみながら明かすことも。
ただし、稽古について、大久保は、「歌・ダンス・お芝居をやっているんですけど、初日とかは筋肉痛が大変で3日くらいは競歩選手みたいな歩き方でした」と、苦笑いしつつ、「歌は順調です」と話していた。
七木は自身と真逆の性格というセーラーマーズの火野レイを演じることとなり、「レイちゃんはハキハキしていて私とは反対のイメージでで、きるかな?と思っていたんですけど、(周囲に)私セーラームーンのミュージカル決まったんだと言ったらマーズでしょと言われました」と、エピソードを語っていた。
さらに、会見終盤にはビッグサプライズで同日、横浜・日産スタジアムでライブ中の“ももクロ”こと人気アイドルグループ『ももいろクローバーZ』と中継でつながることに。実は大久保と元『私立恵比寿中学』の七木は『ももクロ』と同じ事務所なため、ゆるい内輪トークも展開しつつ、ももクロの百田夏菜子(19)が「月に代わって、お知らせよ!」というと、舞台の主題歌『ムーンライト伝説』を歌唱することを発表。さっそく、ライブで生披露され、セーラー戦士の3人は「可愛かった!すごかったです!」と、興奮していた。
最後に大久保は、「みんなに愛されるセーラームーンを最高の形でお見せできるように頑張ります!観に来てくれないと月に代わってお仕置きよ!」と、締めていた。
本公演は9月13~23日(9月17日休演日)に、東京・渋谷のAiiA Theater Tokyo (アイア シアタートーキョー)にて全16公演で上演!