戦車のPC用オンライン対戦ゲーム『World of Tanks』を持つウォーゲーミングジャパン株式会社の日本法人が設立記念パーティーが25日、都内で開かれ、“ガルパン”の愛称で親しまれる人気アニメ『ガールズ＆パンツァー』とコラボすることが発表された。
『World of Tanks』はWoTの略称で知られるベラルーシのWargaming.netが開発したオンラインゲームで世界に6000万人のユーザーを持つ作品。第一次世界大戦終結後からベトナム戦争直前頃までに存在した戦車が登場し実際に対戦したり、戦車のテクスチャを変更するなどが可能となっており、そのディテールの精密さからマニアもうならせる出来で知られている。
パーティーにはガルパンの杉山潔プロデューサーが登壇。『World of Tanks』のことを以前から知っており、同社からの呼びかけに快く応じたエピソードなどを披露した。
終了後、同社関係者に話を聞くと、「ミリタリーをエンターテイメントにする姿勢を見せたい。ガルパンとのコラボにも全力投球したい！ここまでやるのかというくらいのコラボを見せたい」と、鼻息も荒いコメントが返ってくることとなり、別の関係者も「World of Tanksとガルパン双方のファンの期待を裏切らないものにしたい」と、意気込みを。
現在のところコラボについて発表できるものは少ないそうだが、9月19日からの東京ゲームショウでガルパンとコラボしたノベルティーグッズを作り同社ブースに並べたり、作品の声優を招いてのトークショーや映像面などでのコラボを検討中という。
また、同関係者によると『ガールズ＆パンツァー』と年間契約を結んだといい、2014年に劇場版を控える同作だけに、来年に向けて何かしらの動きがありそうな予感を見せていた。
■『ガールズ＆パンツァー』とは？
茨城・大洗を舞台にした水島努監督の完全オリジナルアニメーション作品。戦車を使った武道「戦車道」が華道や茶道と同じく大和撫子のたしなみとされている世界で現代風の設定。「戦車道」の家元ながら、戦車道から逃げる形で、県立大洗女子学園に西住みほが転校してきたことから始まる。同校には「戦車道」はなく安心していたみほだったが、転校そうそう生徒会長に呼び出され、今年から復活する「戦車道」を必修選択科目で選択するよう強要される。その集まった個性派ぞろいのメンバーが巻き起こすハートフル・タンク・ストーリー。昨年の冬と今年3月に放送され話題を呼び、大洗へは観光客が押し寄せ、その模様がNHKで紹介もされるなど社会現象にまでなっている作品だ。
