俳優・城田優(27)が10日、都内・赤坂BLITZで行われたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』制作発表に俳優・古川雄大(26)、柿澤勇人(25)、平方元基(27)、加藤和樹(28)、東山光明(32)、水田航生(22)、女優・フランク莉奈(20)、清水くるみ(18)、潤色・演出の小池修一郎氏(58)とともに出席した。
シェイクスピアの不朽の名作『ロミオとジュリエット』を原作とし、2001年にパリで初演、その後スイス、ロンドン、モスクワ、ウィーンなど世界各国で上演され、500万人以上を動員。2011年には小池氏の演出で日本オリジナル本格ミュージカルバージョンが上演され、7万人を動員した。
フリーアナウンサーの中井美穂(48)がMCを務め、会見は進行。キャストは劇中の衣装で登場し、劇中歌「エメ」「天使の歌が聞こえる」「今日こそその日」「世界の王」を歌い、一般客から拍手を浴びた。
「エメ」
主人公のロミオ、ジュリエットの従兄にして敵役のティボルトの二役に挑戦する城田は、「前回とても楽しみに臨んだ作品で、10年ぐらい前からいつかロミオを演じてみたいと言っていたので、またその役を演じられるのは幸せに思います」と、2年ぶりの再演を喜ぶ。さらに「公演中にティボルトかっこいいな、演じてみたいなと言っていた声がプロデューサーに届き、ダブルキャストで二役も演じさせていただくのは幸せ。課題もたくさんあるので、本番までに克服していきながら、差のある2人の役を演じたい」と、一人二役への思いを語った。
城田とともにロミオのトリプルキャストを務めるのは古川と柿澤。古川は「これから本稽古も始まって、課題を一つ一つクリアにして、エネルギッシュにロミオを演じられたら」とコメントし、柿澤は「今年の3月に大学を卒業したんですけど、そのとき提出した論文もシェイクスピアについて触れている。今回、この出演が決まったときは感無量でした」と、足掛け7年で大学を卒業したことを明かした。
2011年初演時にオーディションで合格し、女優デビューを果たしたフランクは、2度目のジュリエット役に「2年前にデビューさせていただいた特別で大切な作品と役です。2度目ですが、新しい気持ちで作品に挑み、命懸けでジュリエットを演じたい」と、意気込みを。
ダブルキャストでジュリエットを演じる清水は、今回が初舞台。「オーディションを受けたとき、まさか私がなるとは思ってなくて、決まったときはびっくりしました。人前で歌うのは初めてだったけど、のびのびと歌えたかな」と周囲を和ませ、「ロミオを愛し抜いて、美しく儚いジュリエットを演じたいと思います」と、毅然と語った。
また、ジュリエット役の2人は旧知の仲とのことで、フランクが「14歳のとき一緒に合宿したりしていたので、6年ぶりの再会で運命を感じている」と告白していた。
ダブルキャストでティボルトを演じる加藤は、「ミュージカルは何本かやってきたけど、小池先生のもとで初心に帰って学んでいこうと思っています。城田君とはまったく違ったティボルトを演じていきたい」と、城田を意識したコメント。
ここで、加藤とは『ミュージカル・テニスの王子様』で共演している城田が、「8年ぶりのライバルが、またライバルになっちゃって」とこぼし、2人はやはり敵対する運命にあるよう。さらに小池氏が「加藤さんは凄く緊張する方。さっきマイクを8回持ち替えたんですよ」とチャチャを入れ、観客を笑わせた。
共演者の印象について質問された城田は、「カッキー(柿澤)は柔らかくてマシュマロみたい。古ちゃん(古川)はポテトチップス」と、なぜか食べ物に例えて返答。これに柿澤も「僕がマシュマロだったら城田さんはグミ。古川さんはくずきりですね」と乗っかり、場内を沸かせた。
その後の囲みで、報道陣から同作の“究極の愛”というテーマにちなみ、「最近のご自身の究極の愛は?」と聞かれた城田は、「僕はいつだって愛に溢れている男なので。24時間365日、常に誰かを愛しています!」とハイテンションに答えた。
東京公演は9月3日~10月5日、東急シアターオーブにて上演。大阪公演は10月12日~27日、梅田芸術劇場メインホールにて上演。