映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』（監督：佐久間宣行／配給：東宝映像事業部）公開記念感謝祭が29日、東京・新宿バルト9で開かれ主演の劇団ひとり（36）、『おぎやはぎ』の小木博明（41）と矢作兼（41）、葵つかさ（22）、俳優・やべきょうすけ（39）、斎藤工（31）、佐久間監督（37）が登壇しMCはテレビ東京の小島秀公アナウンサー（42）が務めた。
深夜人気バラエティ『ゴッドタン』（テレビ東京系）から飛び出した企画。『キス我慢選手権』を映画仕立てにし、かつひとりが元暗殺者“砂漠の死神”こと川島省吾役となってアドリブで芝居をし、物語を紡いでいく。全部が撮り直しなしの1発で撮られているが、奇跡的なアドリブ連発で、爆笑間違いなしの作品となっている。
ひとりは、「全編アドリブでやらせてもらって、観てくれた人から『凄いねぇ』と言われたりするんですが、僕は凄いことをしているつもりはありません。でも、みんながすごいというので凄いと思います（笑）。自然体というか、流れに身を任せてという意識なのがすごいなと。そこが天才といわれるゆえんかなって」と、周囲からの声が自信になっている様子を。
しかし、本当に絶賛されるほどなのだろうか？それについて役者としてやべは、「役者をしてきてこのようなシチュエーションというか台本に相手のセリフもなければ、相手の状況もわからないという芝居をするのは初めてで、非常に緊張しておりました。銃を持って待っているシーンで爆薬が爆発したりするので、もしひとりさんが近い場所にいたらどうやって誘導したらいいんだろうって。けがとかしたら怖いと思って」としみじみと前置き。
続けて「ひとりさんが棒を持ったシーンの時に、『ひとりさん棒を持っちゃったよ。これは叩かれるかな』と思ったんですよ。でも、感覚でわかって頂けるのか、セリフを言っててもちょっと前に進んだりすると、進んでくれたり、距離感を保ってくれたんです」と、ひとりが相手のことをしっかり読んだ芝居をしていたと話す。
斎藤も、「映画が好きでこの世界入ったんですけど、こんな映画たぶん今までもそうですけど、これからも生まれないと思います。そんな現場に立ち会っている気がしました。カメラワークも動物を捉えるような何台ものカメラが狙ってて、これは晩年の松田優作さんと一緒なんですよね。台本を超えてそこに生きるという映画俳優の真髄をひとりさんから学んだような気がします」と、大まじめにコメントしつつ、「ただ、この映画は朝9時から観るものではないと思いますが、みなさんがきょうこの後どんな気持ちで過ごすのか心配ではあります」と、場内を沸かせた。
現場でのエピソードについて斎藤は、「台本にひとりさんの部分どう書かれているかというと、『カッコいいセリフを言う』とあったんです。実際、ひとりさんは想像以上のシーンを成立させてくる姿にはしびれましたね」と、そのアドリブ力の高さを認めていた。
ほかにも、それぞれエピソードを披露し、ヒロイン役の葵は、ここだけの話で「最後のシーンがあるじゃないですか。実はものすごく寒くて、そのときは演技に一生懸命で寒さを感じて、その後3日間、熱を出してしまい寝込んで頑張ったので観てほしい」と、アピールを。小木からは「ハリウッドにもこんあアドリブで演じる映画はありましたか？答えはないんです！名台詞もいっぱい出ました」と、熱っぽくアピールするなどしていた。
ひとりがアドリブで乗り切った映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』は全国ロードショー中！
また、7月1日から5日間怒涛のトークイベントの開催されることとなり、1日はサンボマスター、佐久間監督、五箇プロデューサー、2日は佐久間監督と五箇プロデューサー、3日は佐久間監督と五箇プロデューサー、4日は岩井秀人、みひろ、佐久間監督、五箇プロデューサー、5日は松丸友紀アナウンサー、佐久間監督が登壇する。
