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柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に

柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
難しい役どころで“俳優の壁”に挑戦中の柾木玲弥

 昼ドラ200作目という記念すべき作品が、7月1日から放送予定の2年ぶり第3シリーズ目となる『明日の光をつかめ -2013 夏-』(フジテレビ系、毎週月曜~金曜・午後1時30分~、全45回予定)。本作で17歳のクールな天才ながら心臓に持病を持つ植本浩樹(うえもと・ひろき)という役を演じる柾木玲弥(まさき・れいや、18)が6月中旬、都内某所で、ドラマや役柄について心境を語った。

 柾木は2009年に『第22回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト審査員特別賞』を受賞し芸能界入り。モデルとしての活動はもちろんのこと、これまでに本作含めテレビドラマ8本、映画、舞台などに出演。現在は、ドラマ『みんな!エスパーだよ!』(テレビ東京系、金曜・深夜0時12分~)の第4話から矢部直也役で出演し、その存在感を見せている。

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 『たんぽぽ農場』と同じように、家族と一緒に暮らすことのできない子供達が共同生活を送るパン工房『かぼちゃハウス』に、農作業を教えるために訪れた“おっちゃん”こと北山修治(渡辺いっけい)。そこで、最大の障壁となる少女・太田蒼(須田アンナ)と出会う。

 蒼はダンスが得意な高校1年生。母と兄と3人暮らしで爽やかな笑顔が印象的な明るい少女だったが、ある理由から身寄りをなくし『かぼちゃハウス』に入居することになった。それでも健気に学校に通い続ける蒼。しかし、蒼が学校に通い続けるのには心に秘めた大きな思いがあった。

 『かぼちゃハウス』には、蒼の事が大好きな単細胞の17歳の少年・松井翔太(須賀健太)、翔太の親友で天才的な知能を持ちながら心臓に病を抱える17歳の少年・植本浩樹(柾木玲弥)を始め、18歳の男子、15歳の女子、10歳の女子、7歳の男子と食事係の女性が生活していた。

柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に

 物語は、『かぼちゃハウス』で暮らす2人の少年と蒼の揺れる恋心も描きながら、過酷な試練を与えられた子供達が、人生のどん底から這い上がり、青春を生き抜く姿をシリアスかつハートフルに描いていく。

 5月13日にクランクインしてから約1ヶ月、ドラマの感想を聞くと、「子供たち一人一人の過去が壮絶だなと思いました。残酷な過去が、映像の中で表現されているところがあって、ゾッとするような怖さ、感覚になりました。それまでは、ニュースでしか見たことなくて、遠い感覚だったんです。でも、台本の中に描かれてセットの中で芝居しているだけで悲しくなるし、身の回りで実際に起きた感覚になってしまって、鳥肌が立ちました。役柄の子供たちも本当にそういう体験をした子たちのように見えてきて、全部受け止められちゃう。悲しい気持ちになりますね」と、物語の中に入り込んでいる様子。

柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
複雑な感情表現など、難しい役どころに悩んでいる

 浩樹のキャラクターについて、「浩樹は天才なんですけど、心臓に持病を持っています。表面的にはみんなと楽しんでいるシーンでも、心の中で本当は何を思っているのかを、ちゃんと表現しないといけない役なんです。単純に楽しむ、単純に怒るという感情表現がストレートな役ではなく、楽しんでるけど本当はこういう気持ちなんだよとか、怒っているけど違う気持ちなんだよっていう、裏の気持ちを考えて表現する難しい役ですね」と、表に出している感情と内側にある感情のギャップをちょっとした仕草などで表現しないといけない難しい役だと熱く語る。

 それに、「車椅子に乗りながら芝居をするというのも初めてで、新鮮です。ずっと車椅子に座っていると立ちたいなと思ったり、座っているのが辛くなってきたりすることはあります。浩樹も立てないほどの重度の病気ではないんですけど、激しい運動ができないから、外に出る時は車椅子に座っています。それでも、『立ちたい』とか『座っているのが辛い』と、感情を爆発させるのではなく、座りながら余裕な感じで話しているのが浩樹という役なんです」と、自身との性格の違いもチラリ。

 そんな「浩樹」と「玲弥」の感情的な違いの顕著なシーンとして、「児童相談所の前で浩樹がボーっと立っているシーンがあるんです。自分の足で児童相談所に行くという、ある意味で残酷なシーンだなと思うんです。だから、そのときの表情はすごく大事だと思いながら臨みました。あとは、家族だんらんを遠くから見ているシーンです。僕は悲しくなりましたが、浩樹のキャラクターは悲しくならなくて、『ふん、どうせお前らは』っていう感情なんです」と、静かに語る。

 複雑な感情表現など、難しい役だが、手ごたえは、「やれてるのかな? ってすごく思います。気持ちはすごく作れるんですけど、それをうまく表現できてるのかな? って。今の役を通して芝居ってものにぶつかっているというか悩んでいます」と、俳優として1つの壁にぶち当たっているという。

柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
表に出している感情と内側にある感情のギャップの表現が難しい

 だが、「逃げないで、思いっきりぶつかっています。表現ってカメラを通さなきゃいけないので、普通の表現よりも超えないと(オーバーにしないと)いけないし、感情を深いところまで考えないといけないと思っています。この役を乗り越えたら何か見えるんじゃないかなと思うんです」と、力強く応える。

 その姿は柾木が俳優としてこれまで取っていたスタンスより1歩踏み込み、「僕は監督に『こうしたい』『ああしたい』と言わないのですが、今回は割と監督と話している方だと思います」と、アグレッシブになっているそうだ。

 そんな壁に当たっている柾木を同作シリーズの“要”である俳優・渡辺いっけいはそっと見守っている。「いっけいさんは僕達の芝居を尊重してくれる方で、僕達に『こうしろ』とかは言わないんですけど、『ああしたらいいかもね』って言ってくれて、すごい方だなって思っています」と尊敬の眼差しを向けつつ、「それに、いっけいさんの芝居を間近で見られていること自体も勉強になっています」と、学ぶ側の柾木の姿勢はどん欲だ。

 “相棒”の須賀健太演じる真っ直ぐな少年・松井翔太とは正反対の性格となるが、浩樹から見た翔太は、「自分の持っていないものを持っている人です。僕の役はすごい頭いいんですけど、病気だから活発に動けない。けれど、翔太は元気いっぱいで単純な考えで、お互い持っていないものを持っているから尊敬しあっている。普通の仲いいとは違う、お互いを感じあっている感じがします」と、親友であり、切り離せない仲だという。

柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
今の役とは逆に感情を爆発させる役もやってみたい

 そんな2人だが、翔太が太田蒼を好きなのを知りつつも、浩樹も好きという感情が徐々に膨らんでいくようになっていくという。「いまはまだ、浩樹は蒼ちゃんのことを好きなのかな? という淡いものなんですけど、翔太が好きなのを知ってて、どんどん蒼ちゃんのことが好きという感情が膨れ上がっていく。見ててつらいですね。僕の浩樹からすれば、頼れる人は翔太しかいないのに、どうすればいいんだろうって試行錯誤してる浩樹と、単純に思いを突き通す翔太が面白いと思っています」と、言う。今後、三角関係に発展するかについては、「ぼくも展開を気になっています。浩樹はどうなんだろう。蒼ちゃんはどうすんだろう」と、3人の恋模様がどうなるかも見どころの一つだ。

 また、柾木は今年3月に18歳を迎えたが、17歳の浩樹を見て思うことは、「大人だなって思いますね。頭もいいし。こんな17歳いないだろうなって。病気なのがもったいないです。ただ、僕は友達になれないタイプかもしれないです。口げんかじゃ勝てないし、苦手かもしれません。翔太みたいな奴の方が単純で分かりやすくて」と、苦笑い。

 そんな柾木が役者をやりたいと思ったキッカケは、2011年4月に壇太一役で出演したミュージカル『テニスの王子様』への出演だった。「一番最初のお仕事だったんですけど、そのお仕事がきっかけで、この業界で頑張りたいなと思えた。チャンスをくれた舞台です。テニミュをやって舞台をやっていくうちに、自分自身にも周りへも、いろいろな悔しさがこみ上げてきて、負けたくないっていう気持ちからでしたね。楽しいからやっていきたいじゃなくて、悔しくて負けたくないからやっていきたいという気持ちが大きかったと思います」と、人生の1つの転機を明かしてくれることも。

柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に

 今後、やってみたい役として、「感情の爆発する役とか、振り切れちゃった役ですね。いまそういうのと間逆な役なんで」と、笑みを見せていた。

 最後にドラマの見どころについて、「子どもたち1人1人がいて、(渡辺演じる)おっちゃんといろんなことがありながら、築き上げていく作品だと思います。子どもたちの雰囲気も楽しんで欲しいし、重たい話もあるけど、そういうのがあっての『かぼちゃハウス』だから、一緒に楽しんでいただけるんじゃないかなと思いますね。『かぼちゃハウス』という1つの世界を観てほしいなと思います」とPRした。

 柾木の出演するドラマ『明日の光をつかめ -2013 夏-』は東海テレビ・フジテレビ系全国ネット、2013年7月1日(月)~8月30日(金)毎週月曜日~金曜日 午後1時30分~1時58分全9週・45回予定で放送!

※スタイリスト:吉田ナオキ

 

柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
今とは逆の感情を爆発させる役もやってみたい
柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
 
柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
 
柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
17歳のクールな天才ながら心臓に持病を持つ植本浩樹役を演じる柾木玲弥


柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
左から須田アンナ、須賀健太、柾木玲弥
柾木玲弥 7月期昼ドラ「明日の光をつかめ」で俳優としての壁に挑戦!テニミュ 出演が転機に
ドラマの一場面


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