ミュージカル『「忍たま乱太郎」~最恐計画を暴き出せ!!~』(演出:星真一郎/宣伝:Thanks Lab.)第4弾再演ゲネプロが21日、東京ドームシティ シアターGロッソ内で開かれた。
尼子騒兵衛『落第忍者乱太郎』の原作を元に、漫画化、アニメ化、映画化、舞台化されている人気シリーズ。本公演は今年1月にも上演されたが、その人気ぶりにサンシャイン劇場から同所へ場所を移し、前回の18公演から21公演と増演、動員も前回1万3000人だったのに対し1万5000人超とパワーアップして帰ってきた。
ゲネプロ前に開かれた囲み会見で、まずは見どころなどをそれぞれ語ってもらった。
・七松小平太(ななまつ・こへいた):林明寛
「一番でかいのは劇場がかわったこと。サンシャイン劇場からGロッソに変わって、ここならではの技とか、特殊なものが使えるようになったんで見ものだなと思っています。再演ということで、再演はグレードアップしてきたんで、ファンの方々の期待を裏切らないようにしたい。キャスト一堂気合を入れています」
・食満留三郎(けま・とめさぶろう):前内孝文
「殺陣が変わっています。僕と小平太は全然違うものになりました。何1つ初演と同じものがないので、第4弾ではなくて第5弾だと思って観てもらえると思います。個人個人も半年間いろんなところで成長してきているので、歌だったり、殺陣だったりお芝居じゃない部分も技術が上がっていると思うので楽しみにしてただければ」
・立花仙蔵(たちばな・せんぞう):南羽翔平
「Gロッソってアクションが大迫力で観れて、客席から臨場感や迫力を感じられるんじゃないかなと思っています。劇場が変わったので集中力という面でも僕は緊張してて、階段がすごく多いのと、裏の動線もすごくて大変だなと思っていて体力面でも頑張りたい」
・潮江文次郎(しおえ・もんじろう):渡辺和貴
「歌もダンスも殺陣もパワーアップしていると思うんですけど、この劇場だからこそできる技とかを(演出家が)つけてくださっている」
・中在家長次(なかざいけ・ちょうじ):鷲尾修斗
「個人的にGロッソが初めてなので、興奮し過ぎず冷静にやっていきたい。初演と違って、新しいシーンも追加されているので、そちらも楽しみにして頂ければ」
・善法寺伊作(ぜんぽうじ・いさく):安達勇人
「誰よりも緊張していますが、みんな温かくて、お客さんにもそういう温かさを持ち帰っていただけたらなと思っています。今回は思いっきり最後まで楽しもうと思っています」
・平滝夜叉丸(たいらの・たきやしゃまる):樋口裕太
「Gロッソは特殊な会場でで客さんに圧倒されそうですけど、それに負けずに緊張せずに頑張って行きたい。4年生も再演なのでいいコンビネーションを見せられたら」
・田村三木ヱ門(たむら・みきえもん):佐藤流司
「初演のときは何もわからなかったんですが、自分もいろいろ舞台を経験しまして、再演では成長した姿を見せられなければ嘘だと思います。初演のころよりも2倍も3倍も成長した姿を見せられれば」
・綾部喜八郎(あやべ・きはちろう):布施勇弥
「初演から再演になって、みんなの仲の良さが伝わったらいいなと思っています。初日が楽しみだったんで、みなさんに伝わったらいいなと思っています」
稽古中のエピソードについて、林は「ポンポン忘れちゃうよね」と、苦笑いしつつ、「4年生は成長が見えて、6年生のおっさん連中からは嬉しいですね」と目を細める。続けて、「伊作は今回からだけど安心して見られる。稽古中にふんどしを踏んで本気でこけていて、伊作は不運なので、面白いなって思ってリンクしてました。早くお披露目できるのが楽しみです」と、初日への思いを。
さらに、林は「再演となるとスタッフさんとかダンスの先生が上のクオリティーを求めてくるんです。前はユニゾンで歌っていたところをハモリにしたり、そこに俺らも絶対やってやるぜという気持ちで、いい勝負関係ができて高まった。時間はなかったけど稽古は濃いものになったと思います」と、思いを語った。
今回自分に課せた課題について林は、「エネルギー量を最後まで途切れさせないこと。800人のエネルギー量はすごいと思ってて、それに飲まれたら終わりだと思いますので、1人でも舞台に立っているときは負けないようにしたい。前回はちょっと疲れ見えたなというのがあったりとかしたので、初日のエネルギー量を高めていって最後の千秋楽に爆発できたら」と、抱負を語った。
ほかにも渡辺は「後輩との絡みが多くなって、プライベートでも距離が縮まったと思うので、後輩との絆を見せることができればと思っています」と、話したり、樋口がダンスを頑張っているのを林から「ダンスは注目です」と、押していた。
会見の最後に林から「夏はいろんな舞台をやっていると思いますが、ひときわ目立って熱く、来年の夏ももう1回みたいなと思えるような舞台にしたい」と、意気込みを見せていた。
舞台は、キャストが語っていたように、激しい殺陣や、高い曲の歌唱など、見どころ満載。同所の縦長な舞台を生かしたドキリとするような演出も見られ、前回より確実なパワーアップを感じさせる仕上がりを見せている。
ミュージカル『「忍たま乱太郎」~最恐計画を暴き出せ!!~』は21日より7月7日まで同所にて全21公演で上演!