俳優・長門勇（本名・平賀湧）さんが4日、老衰のため死去した。81歳だった。
長門さんは岡山県出身。高校を中退して上京し、浅草の劇場でコメディアンとして活躍。TBS系『スチャラカ社員』の部長役が注目された。困ったときの自分の口癖だった岡山弁の「おえりゃあせんのう」をセリフに生かし、流行語にもなった。テレビ時代劇『三匹の侍』ではむさ苦しい身なりながら、やりの達人で人が良い浪人をユーモラスに演じ、人気を集めた。ほかにも、横溝正史原作のドラマにも多数出演、金田一耕助とコンビを組む警部役など、名バイプレーヤーとして数々の作品に出演した。
6日付のサンケイスポーツ、日刊スポーツ、スポーツ報知、スポーツニッポン、東京中日スポーツ、デイリースポーツ各紙が報じており、長門さんは一昨年、軽い脳梗塞を患った後も芸能活動を続けていたが、1ヶ月ほど前に体調を崩して入院していたという。
葬儀は近親者だけで営む予定で日取り、喪主は未定となっている。
