女優・星名利華(18)と溝口恵(18)が18日、都内・シネリーブル池袋で行われたダブル主演映画『ソラから来た転校生』初日舞台挨拶(監督:近藤勇一/配給:キュリオスコープ)に俳優・桑野晃輔(22)、西島顕人(22)、菅登未男(82)、近藤監督とともに出席した。
映像業界で幅広く活躍する近藤監督が、脚本・監督・編集を担当した同作。天使・瀬田レイカ(星名)は、地上で行方不明になった天使・ルナを見つけ、『ソラ』に連れて帰る役目を受け、嫌々地上に舞い降りた。女子高生の天野マコト(溝口)は、男子生徒のターボ(桑野)に手伝ってもらい、文化祭へ向けて自主映画を撮ろうとしていたが、そこにレイカも巻き込まれ…。
星名、溝口、桑野、西島の4人は制服姿で登場。映画初主演の星名は、先月行われた完成披露試写会を振り返り、「前回はガクブルだったので、きょうはリラックスしていきたい」と反省していたが、きょうも「落ち着いてないです」と、ソワソワしながら挨拶した。
星名はレイカを演じるにあたって、「人間に興味がないときのレイカでも、内にある心は凄く素直で純粋な女の子なので、その部分は冷たいときのレイカも意識して取り組ました。私は全然中身はクールじゃないので、どう作るか監督さんと相談しました」と、心掛けたことを告白。
こちらも初主演の溝口は、「マネージャーさんから『天使を題材にした映画をやる』って聞いたときは、どうやって表現するのか絶対難しいやろ～？って思ってたけど、台本を読んで面白そうだなと思った。私はヒラヒラじゃなく、制服着てましたね。天使はこっちですね」と、隣の星名のほうに目線を向ける。
星名から「いつも仕事でしか会わないので、一緒にお芝居できて嬉しかった。恵ちゃんがいると安心感があった」と褒められた溝口は、「安心感があるみたいです(笑)」と笑顔を見せ、「どちらかといえば、私のほうがかき乱しちゃうようなキャラクターだから…」と語ったところで、静まり返った観客に不安になったのか、「みんな大丈夫ですか？ 元気ですか？」と声を掛けていた。
ターボこと田島広志役の桑野は、「普段は男性キャストに囲まれているけど、今回は女性キャストばかりで真逆」と、『ミュージカル・テニスの王子様』などの現場とは違うことを明かしたが、「僕が引っ張っていかなきゃと思って現場に入ったのがバカらしいぐらい、逆に女性に引っ張られた。男性よりサバサバしていて、控室も男子校みたいだった」と、女性キャストのパワフルさを暴露。
同作のお気に入りのシーンについて聞かれた星名は、「プールに2人で入るシーン。私のイメージは、青春イコール水なんですよ」と、溝口とともに2人でプールに入るシーンを挙げたが、「いまからギャグ言いますよ」と前置きし、「水に浸かるということは、青春に浸かるということで」とかましたが、場内の反応はイマイチ。これに星名は「すいません、メンタルにきました…」と落ち込んでいたが、「でも、私の中学、高校はプールがなかったので、新鮮だった。夜のプールは怖かったけど、楽しかったです」と、同シーンをアピールしてみせた。
桑野もプールのシーンをお気に入りに挙げ、「僕も地元の中学校のプールに潜んだことがあって、警報機が鳴って見つかってしまった。嫌な思い出がフラッシュバックしてました」と、若気の至りをぶっちゃけ。
桑野とともに『ミュージカル・テニスの王子様』出身で、ソラと地上の渡し役の天使および男子生徒のミュートこと音無和人役の西島は、「桑野さんがカメラを持って『瀬田さんキレイ』って言うシーンは見入ってしまった。いろんな恋模様や三角関係が見えてしまうシーンで、印象的」と、お気に入りのシーンについてコメントした。
バラエティー番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系、日曜・午後10時56分～)のピカデリー梅田として知られている菅は、よく学校に紛れ込む隣家のお爺ちゃん・梅爺役。「私にとって孫みたいな人たちと一緒にやっていけるのかと思った。今年82歳になって、腰も曲がってしまったし、そろそろあの世に逝くんじゃないかと思っています」とネガティブな発言が続いたが、「自分としましては、生涯現役まで生きたいと思っているので、ボケないように漢字の勉強をしています」と、生涯現役を宣言した。
18日より、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。同じく近藤監督、星名&溝口ダブル主演で、栃木県鹿沼市を舞台とした短編映画『ネコヤドのハルとアキ』も同時上映される。
