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内田裕也 安倍首相や音楽業界にダメ出し!「福山雅治やAKBの時代になってしまって悲しい」

内田裕也 安倍首相や音楽業界にダメ出し!「福山雅治やAKBの時代になってしまって悲しい」
内田が著名人をメッタ切り!

 ロックンローラーの内田裕也(73)が14日、都内・新宿バルト9で映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』(監督:リチャード・プレス/配給:スターサンズ、ドマ)試写会トークイベントを行った。

 84歳の現在もなお、世界で最も有名な新聞『ニューヨーク・タイムズ』の人気ファッションカメラマン&コラムニストとして活躍するビル・カニンガムを追った作品。トレードマークのサングラス姿にステッキを持って登場した内田は、「1週間ほど前にこの映画を夜中に拝見して、なかなか興奮して寝られなかった。こういうビルさんみたいな人がニューヨーカーとしてぴったりだなというか」と、同作の感想を語った。

 ビルには共通する部分があるとのことで、「俺もワンルームの部屋にどうやって掃除していいかわからないモスキート的な生活を送っています。これを観て、またニューヨークに行きてえなあっていう強い衝動に駆られました」と、ニューヨークへ思いを馳せる。さらに内田は、「ちなみにビルさんに一つだけ負けなかったのは、80年代後半パルコのCMで、加納典明や素晴らしいスタッフと一緒にハドソン川をスーツを着て泳ぎました。みんな『クレイジーだ!』って言ったけど、それはいまでも僕の大きな財産です」と意地を張り、「ずっと撮り続けているのは素晴らしい。ローリング・ストーンだなと思いました」と、ビルを称賛した。

 内田は60年代後半から70年代にニューヨークにしばらく住んでいたといい、「見たことがないような人種がいて、興奮しました。いつもクラブで酔っ払っていましたけど、隣にはアンディ・ウォーホルとかいろんな人がいて、写真撮っときゃよかったなと後悔しています」と、当時のニューヨークを回想。

内田裕也 安倍首相や音楽業界にダメ出し!「福山雅治やAKBの時代になってしまって悲しい」
紙面を紹介

 また、ニューヨークではジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻とも知り合い、「毎晩いろんなカルチャーの勉強をさせていただきました」と振り返り、86年に自身が主演を務めた滝田洋次郎監督の映画『コミック雑誌なんかいらない!』が、『ニューヨーク・タイムズ』で3回取り上げられた紙面をコピーしたものを持参し、紹介していた。

 この日はイベントの運営に関わった専門学校生が、試写に参加。内田は学生に対し、「偉そうに言える立場じゃないけど」と前置きしながら、「ロックンロールは一発当たれば大豪邸とゴージャスな生活が待っているみたいに思う人たちがいると思うけど、矢沢(永吉)と布袋(寅泰)ぐらいで、あまりリッチマンはいないので、やめたほうがいいと思います」と、自身の体験をもって忠告した。

 ビルは50年以上の長きにわたり、ニューヨークの街角でファッション写真を撮り続けているが、長年ロックンローラーの生き方を貫いている内田は、「ずっとロックンロールを愛しているのが一番じゃないですかね。好きじゃなかったら続けられない。若い人に言いたいのは、自分の好きなものに向かって突き進んでほしいなと思います」と、若者へメッセージを。

 そして、「自分はラッキーなことに、ジョン・レノンやミック・ジャガー、キース・リチャーズとかいろんな人と知り合えた。日本でも『ワールド・ロック・フェスティバル』を2回やって、ジェフ・ベックやフランク・ザッパとか呼んだけど、そういうことはロック史の中で問題にされない」と、自身の功績が評価されていないことを嘆き、「いまは福山雅治とAKBの時代になってしまって悲しい」と、日本の音楽業界に寂しさを感じていた。
内田裕也 安倍首相や音楽業界にダメ出し!「福山雅治やAKBの時代になってしまって悲しい」

 さらに話題は脱線してしまい、「いまはロックも英語でやろうという人が少なくなってね。当時、バカな雑誌が『日本人なら日本語で歌え』『日本語のフォークとロック』とか特集してたけど、俺は『かぐや姫』じゃねえぞ!って」と、もはや映画とはまったく関係ない方向へ。

 お次は「いまは坂本龍一なんかも偉そうにしているけど、『戦場のメリークリスマス』だって、本当は(ヨノイ大尉の役を)沢田研二がやる予定だったんだけど、目の前で断りやがってね」と、教授やジュリーも標的となってしまい、しまいには「この間、日比谷野外音楽堂の南こうせつのコンサートに安倍晋三が出たっていうんで、凄い腹が立ってね」と、内閣総理大臣にダメ出し!

 内田節は止まらず、「俺たちは60年代後半から70年代にかけて10円コンサートをスタートさせたので、日々谷の音楽堂ってロックミュージシャンにとって聖地なんですよ。南こうせつが悪いとか思わないけど、安倍が出てきて、『あの素晴らしい愛をもう一度』って、その前に反省しろよ、もっと」と、11日に日比谷野外音楽堂で、安倍首相がこうせつとデュエットしたことに怒りをあらわにしていた。

 イベントが終わるまで内田は相変わらずで、「本当は、主催者はおすぎに来てもらいたかったらしいですけど。おすぎの代役です。ヨロシク!」と、報道陣を笑わせた。

5月18日より新宿バルト9ほか全国ロードショー。

 

 

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内田裕也
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内田裕也
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首相へ「歌う前に反省しろ」
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「俺はフォークがどうも…」
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