俳優・阿部寛(48)が10日、東京・世田谷の成城ホールで開かれた『第4回 日本シアタースタッフ映画祭 in 成城』授賞式に登場し主演男優賞を受賞した。
本映画祭は大手シネコン各社から独立系まで日本全国にある映画館の、支配人以下、社員、アルバイト、映写技師など全スタッフを対象に、エントリーした会員による映画祭となっている。
阿部は『テルマエ・ロマエ』で本賞を受賞。ふとしたきっかけで現代日本にタイムスリップしてきた真面目な性格でローマの風呂文化を重んじる浴場設計師のルシウスを好演した。『第36回 日本アカデミー賞』でも最優秀主演男優賞を受賞し話題となった作品だ。
スタッフからは「日本人離れしたホリの深さを見せ、劇場を終始明るい笑いで沸かせた」と表彰された阿部。「映画館のスタッフの方から賞をもらえるのは僕としては嬉しいです。僕の人生にこういうことが起きるんだなって」と、満面の笑み。
「コメディーで全裸になって思い切りやった作品なんですけど、予想外でした。きょうの頭(髪の毛)は2の撮影をしていてそれです。みなさんのお力をお借りしてヒットさせられれば」と、続編にも力を入れる。
シアタースタッフ女性から「劇場の声で聞きたいことはありますか?」といわれると、阿部は「自分では裸もいいんじゃないかと思っているのですが、観たくないって人はいなかった?」と、恐る恐る尋ねる。これに女性は、「歓声でしか飛んでませんでしたよ」と明かすと、胸をなでおろし、「今度(「テルマエ・ロマエ2」)はもっと凄いですから。調子こいて脱いでます!」と、ニヤリと笑みを見せていた。
■グランシャリオ賞(大賞)及び部門賞
○グランシャリオ賞:おおかみこどもの雨と雪
○主演男優賞:阿部寛『テルマエ・ロマエ』
○主演女優賞:樹木希林『わが母の記』
○助演男優賞:香川照之『鍵泥棒のメソッド』
○助演女優賞:橋本愛『桐島、部活やめるってよ』
○グランシャリオ新人賞:東出昌大『桐島、部活やめるってよ』
○監督賞:細田守『おおかみこどもの雨と雪』
○脚本賞:内田けんじ『鍵泥棒のメソッド』
○音楽賞:上野耕路『のぼうの城』