俳優・香川照之(47)が10日、東京・世田谷の成城ホールで開かれた『第4回 日本シアタースタッフ映画祭 in 成城』授賞式で助演男優賞を受賞。仕事の都合により欠席となったが、VTR出演した。
本映画祭は大手シネコン各社から独立系まで日本全国にある映画館の、支配人以下、社員、アルバイト、映写技師など全スタッフを対象に、エントリーした会員による映画祭となっている。
香川は、『鍵泥棒のメソッド』で受賞。人生が入れ替わってしまった売れない役者と凄腕の殺し屋が巻き込まれる騒動を描いた堺雅人主演の作品で、香川は記憶をなくした殺し屋を演じた。『第36回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞』にも輝いた作品だ。
香川は「内田けんじ監督がおなかを痛めて出した作品が、戻ったという感じで、僕なんかもらっていいだろうかと思いました。ですが、過去に堺雅人さんが2度受賞されていると聞いて僕も1回くらい受賞していいかなと思っています」と、VTRでも茶目っ気たっぷり。
「なにより映画館で働いているスタッフの方からの投票とうことが、僕自身ありがたいです。どんどんシネコンが増えて、フィルムがなくっていくなかで、映画館のよさをスタッフの1人1人、フィルムのよさを残して頂ければと思います」と、スピーチしていた。
■グランシャリオ賞(大賞)及び部門賞
○グランシャリオ賞:おおかみこどもの雨と雪
○主演男優賞:阿部寛『テルマエ・ロマエ』
○主演女優賞:樹木希林『わが母の記』
○助演男優賞:香川照之『鍵泥棒のメソッド』
○助演女優賞:橋本愛『桐島、部活やめるってよ』
○グランシャリオ新人賞:東出昌大『桐島、部活やめるってよ』
○監督賞:細田守『おおかみこどもの雨と雪』
○脚本賞:内田けんじ『鍵泥棒のメソッド』
○音楽賞:上野耕路『のぼうの城』