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【忌野清志郎ロックン・ロール・ショー】佐野元春 天国の清志郎さんへ「トランジスタ・ラジオ」

【忌野清志郎ロックン・ロール・ショー】佐野元春 天国の清志郎さんへ「トランジスタ・ラジオ」
「トランジスタ・ラジオ」を歌った佐野

 ロックミュージシャン・忌野清志郎さんの命日にあたる2日、東京・日本武道館で『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー Love&Peace』が行われ、佐野元春(57)が出演し、7000人の観客を沸かせた。

 清志郎さんと親交のあったミュージシャンが集い、清志郎さんが残した楽曲を披露する『ロックン・ロール・ショー』が、3年連続で開催。佐野が『ロックン・ロール・ショー』に初出演するということで、イベント前から注目を集めていた。

 佐野はサングラスを掛け、黒のギターを手に登場し、「今夜はこの清志郎のライブに招待してくれて、とても光栄です。どうもありがとう」と、会場のファンにお礼を。そして、「ちょうど10年前に清志郎とこの同じ武道館で演奏しました。今夜は同じ曲をこの武道館で皆さんに聴いてもらいたいと思います」と、03年4月22日に『コスモ アースデーコンシャスアクト アースデー・コンサート』で清志郎さんと共演したときにも歌った「トランジスタ・ラジオ」へ。

 清志郎さんが所属していたバンド『RCサクセション』を代表するヒットナンバーを佐野がパフォーマンスし、観客も熱狂! 間奏では、バンドマスターのDr.KyOn(55)とともにギターソロを披露し、「忌野清志郎、Rest In Peace!(安らかに眠れ)」と、天国の清志郎さんに呼びかけた。

【忌野清志郎ロックン・ロール・ショー】佐野元春 天国の清志郎さんへ「トランジスタ・ラジオ」
CDも先行発売

 『ロックン・ロール・ショー』初出演組で、存在感を見せつけたのは、佐藤タイジ(46)&曽我部恵一(41)。『THEATRE BROOK』のフロントマンとして活動しているタイジは、RCサクセションがまだ陽の目を見ない時代に作られたアルバム『シングル・マン』収録の「甲州街道はもう秋なのさ」を歌った。「うそばっかり」と連呼するタイジの姿が、観る者の心に突き刺さる。

 お次は曽我部が、同じ『シングル・マン』収録の「スローバラード」を熱唱。四国出身の2人は、歌もさることながらギターソロでも張り合うようにガンガン鳴らし、観客を圧倒した。

 海外からR&B界の大御所サム・ムーア(77)がゲスト出演し、ヒット曲「Soul Man」など2曲を歌い、元『ELLEGARDEN』で現『the HIATUS』の細美武士(40)は、「スローバラード」と、『THE TIMERS』の「デイ・ドリーム・ビリーバー」を歌唱。ギターには“核電歸零”と書かれたステッカーが貼られており、「2年前に震災が起きて、清志郎さんだったらどんな風に活動していただろう、どんな歌を歌っていただろうと考えることがあります」と、清志郎さんが原発事故が起きる何年も前から歌っていたように、細美も反核、脱原発を訴えた。

 清志郎さんとユニット『ミツキヨ』を組んでいた及川光博(43)は、青と白を基調とした王子様ルックに身を包み、同ユニットのシングル「強烈ロマンス」など2曲を披露。及川は「相棒のキヨが気ままな長い旅に出てしまったので、僕は独り身なんですけど、今夜も全力を尽くして、僕なりの愛を伝えていきたいと思います」と、自身が出演していたドラマ『相棒』(テレビ朝日系)を引き合いに出していた。
【忌野清志郎ロックン・ロール・ショー】佐野元春 天国の清志郎さんへ「トランジスタ・ラジオ」

 総勢14組19人のアーティストが出演した同イベントの最後に登場したのは、『怒髪天』のボーカル・増子直純(47)。2014年1月、バンド結成30年で初の武道館ワンマンライブを行う増子だが、「きょうはほぼいじめというような出順です。日本が誇るフルコースを堪能した後の飴玉のようなもんなので、軽い気持ちで楽しんでいただきたい」と、恐縮しきり。

 だが、「清志郎さんを大好きな気持ちは誰にも負けませんので、一発ぶちかまします!」と、バッチリ決めてきたリーゼントと同じく気合十分で、『RCサクセション』の人気ナンバー「ダーリン・ミシン」と「ブン・ブン・ブン」を立て続けにパフォーマンスした。

 一昨年、昨年と出演した斉藤和義(46)や清志郎さんの盟友だった仲井戸麗市(62)らの姿はなく、会場外で行われていた東日本大震災救援のための募金活動がなくなり、寂しい部分もあった今年の『ロックン・ロール・ショー』。だが、初出場組が個性を発揮し、まだまだ変化、進化し続けるイベントであることを証明した。

その他の出演者、セットリストなどが記載された記事はhttp://japan-newslounge.com/archives/76554

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