アイドルグループ『NMB48』が26日、東京・日本武道館で『AKB48グループ臨時総会~白黒つけようじゃないか!~』を開き、1万1000人のファンが詰めかけた。
名古屋、大阪、博多、そして秋葉原と全国に4つあるAKB48グループによる“対抗戦”。25日に先陣を切ったSKE48に続き、同グループ初となる武道館単独公演となり68人のメンバーが登場となった。
“みるきー”渡辺美優紀(19、チームN)から「みなさんに早く会いたいです!」と影ナレーションがあり、待ちわびたファンは歓声で応える。先日と同じく公演前には中央にドーム状になった布が張られている様子が見られSKE48の際は桜だったが、本公演ではアメ村風のポップな映像が映し出されることとなり、一気にNMB48色へと染め上げる。
初っ端から3曲連続で披露すると笑いありのMCコーナーに。渡辺が、「めっちゃ楽しいみるきー」と出だしの盛り上がりに楽しそうな笑みを見せると、“ゆいはん”横山由依(20、チームN)が、「みなさんと一緒に喋りたい言葉がある」と言い出すことに。それは、今年年明けから目標に掲げ続けている年末の紅白歌合戦への出場といい、ファンと全員で「てっぺんとったんでー!」と、大きな野望に声を合わせた。
本公演では、18日に大阪市西区のオリックス劇場で初開催されたNMB48初のリクエストアワーを踏まえてのものだけに“なな”山田菜々(21、チームM)は、「学んだことをどーんと出したい!」と、意気込むことも。「武道館とかけまして、メリーゴーランドととく。その心は360度見渡せます!」と、うまくオチをつけたりと、大阪の雰囲気そのままな様子で魅せた。
途中、13曲目の“さやか”山本彩(19、チームN)のソロ楽曲『ジャングルジム』では山本の持ったアコースティック・ギターの音が場内全体に流れないハプニングが。一旦暗転する会場に「さやか!」コールが会場全体を温かく包み、山本も小さく手を振り間をつなぎつつ、「私の相方がいうことをきいてくれません」と、苦笑い。1分ほどで戻って仕切り直しの歌唱を見せると、MCで、「何とか乗り切りました。360度見られているのは緊張感が凄いというか。でも、ペンライトが暗い中に一面に輝くと夜景みたいに綺麗で気持ちが落ち着きました」と、ファンへお礼を述べていた。
ほかにも、チームMメンバーによる山本の似顔絵がステージにもなっている巨大パネルの上に表示。“まおきゅん”三田麻央(17)のクオリティの高い絵に場内がどよめいたり、なぜか主旨とはずれ、これまたクオリティの高い渡辺の絵を出した“きのした”木下百花(16)が、自分の絵に抱きついたりするなど、個性の見える巧みなMC演出もあった。
全31曲の公演を駆け抜けて“しまれな”島田玲奈(19、チームM)は「大きな失敗するんじゃないかと不安があったんですけど、みんなと一体になれて感動してました!アイドル、最高NMB最高と思いました」と、テンションも高く、“りぽぽ“小谷里歩(18、チームN)は、山本のハプニングのときのコールを羨ましがり、「なんかずるいと思いました」と言い出すと、場内から「りぽぽ!」コールが巻き起こり、涙しそうになっていた。
アンコール前のMCでは、山本があらためて、年末の紅白歌合戦への出場への決意をにじませ、「武道館のステージに単独で立ったことを自信にして、胸に受け止めて、目標に向かって、さらに、さらに飛躍していきたいと思います」と、宣言。アンコール後にも「NMB48は本当にてっぺんを取りに行きたいと思います。紅白歌合戦単独出演という夢もありますが、その目標を1つ1つ達成して行きたいと思います」と、思いを語りメンバー全員で頭を下げた。
そして、ラスト1曲前、卒業を発表していた“あいにゃ”福本愛菜からあいさつが。何度も流れそうになる涙をおさえながら、「波に乗ってるNMB48に負けないくらいのタレントになりたいと思います。NMB48で学んだことを生かしていくように毎日努力して頑張っていきますので、1人の福本愛菜の応援をよろしくお願いします」と、宣言。
感動のクライマックス…、かと思われたが、なんと新喜劇の音楽がなりだしたかと思うと、ケンドーコバヤシ、陣内智則、池乃めだか、たむらけんじが登場することに。陣内が「全力で支えて行きたい。新喜劇でお仕事するかもしれないので」とバックアップを力強く宣言すると、池乃は、「若いのに行儀が良くて謙虚で、いつまでも盗もうと頑張ってとみてはんねん。よろしくね」と、その姿勢をたたえ、早くも快調な船出を見せそうな予感を感じさせることに。
福本はマイクを置いて立ち去ろうとしたが、そこには落とし穴が!すっぽりとはまってしまい、真っ白な粉だらけになった福本に、山本が手をさしのべながら「まだ行かせません!6月いっぱいまで」と、爆笑が巻き起こることとなり、福本は本日ラストの楽曲「オーマイガー!」を叫んでいた。
また、7thシングルの発売決定のアナウンスもなされることとなった。
■26日のセットリスト
M1:なんでやねん、アイドル
M2:NMB48
M3:青春のラップタイム
M4:わるきー
M5:太宰治を読んだか?
M6:場当たりGO!
M7:待ってました、新学期
M8:結晶
M9:冬将軍のリグレット
M10:ちょっと猫背
M11:星空のキャラバン
M12:なめくじハート
M13:ジャングルジム
M14:アーモンドクロワッサン計画
M15:Lily
M16:With my soul
M17:三日月の背中
M18:妄想ガールフレンド
M19:インゴール
M20:HA!
M21:てっぺんとったんで!
M22:絶滅黒髪少女
M23:ナギイチ
M24:純情U-19
M25:ヴァージニティー
M26:北川謙二
M27:12月31日
■以下、アンコール
M28:届かなそうで届くもの
M29:掌が語ること
M30:僕は待ってる
M31:オーマイガー!