タレントの多岐川華子（24）が23日、都内の新宿明治安田生命ホールでファミリー劇場『宇宙戦艦ヤマト HDリマスター版』TV初放送特別企画『宇宙戦艦ヤマト』プレミア上映会に森雪の声優で講談師の一龍斎春水（元・麻上洋子、60）と行い、ヒロイン森雪のコスプレでキュートに会場を沸かせた。
1974年に放送され国民的アニメとなった『宇宙戦艦ヤマト』が38年の時を超え、ハイビジョン画質で蘇った。CS放送ファミリー劇場では4月27日午前11時から前26話を一挙に放送。ガミラス星の攻撃により放射能に汚染されてしまった地球を救うため、コスモクリーナー（放射能除去装置）を求め遙かイスカンダル星へ宇宙戦艦ヤマトが今、旅立つ。
現在は講談師としても活躍する一龍斎は「ヤマトのストーリーを講談にしてちょっとだけやってるんです」と語りながら、当時のオーディションを振り返り「松本（零士）先生の絵があって、絶対にこれがやりたいと思いました。後で選ばれた理由を聞くと『そのままの声でやればよかったから』と言われて、とってもラッキーだったんです」と語った。
アフレコ現場では「先輩だらけで、すっごい緊張してました。立っているとマイクと先輩の芝居がみられる。とっても勉強させていただいて、見惚れてたんですよね」としみじみと語った。一龍斎は「この前、1話と最終話の台本を見つけちゃったんですよ。TVシリーズのラストの『だって、だって古代くんが死んじゃう』というセリフは初めの台本にはなかったんですよ。誰が考えたのか、私の字でセリフが書き加えられてるです」と知られざるエピソードを語った。
ここで多岐川が特徴的なイエローのコスチュームで登場。「事務所のヤマト世代の人には2回ぐらい森雪っぽいねと言われたことがある」と話す多岐川に一龍斎も「ピッタリ。目も雪ちゃんのとろけるような目」とお墨付き。初めて1話を観たという多岐川は「艦長の『最後のひとりになっても絶望しない』というセリフがあって、私たちの世代の男性には感じられない国を、地球を愛する心が伝わってきてヤマトって深いんだなあと思いました」と語った。
司会から声優業にチャレンジしてみてはと勧められると「みなさんすごい実力で、見ていて素晴らしいなと思っているので、いつか私にすごい実力ができたらやってみたい。タレントもやって他でもいっぱいやってと、そんな器用にできないので」と謙虚に語った。多岐川は「第一話から引きこまれてしまいました。男達の生き様と芯の強い女性。いろんな世代の人に広めてほしいです」とアピール。一龍斎も「ヤマトは私にいろんなものを与えてくれた夢でした。これからは若い世代の夢も乗せていって欲しい」と語った。最後は多岐川扮する森雪に一龍斎が公開生アフレコ。「だって、だって古代くんが死んじゃう」というセリフに合わせて原作の一場面を多岐川が演じ、会場からは拍手が沸き起こった。
