人気アイドルグループ『Sexy Zone』のマリウス葉（13）が18日、東京・多摩市「サンリオピューロランド」内のメルヘンシアターで行われた新作ミュージカル『不思議の国のハローキティ』（脚本・演出：小池修一郎）の公開ゲネプロ後に行われたトークセッションに元宝塚歌劇団星組トップスターだった安蘭けい（42）とともに出席した。
同シアター4年ぶりとなる新作ミュージカルは、児童文学『ふしぎの国のアリス』を題材に、脚本・演出は宝塚歌劇団の小池修一郎が手掛け、音楽、衣装、フィナーレ振り付けなども宝塚のスタッフが担当するなど、「宝塚」とコラボした作品。
2014年にハローキティが誕生40周年を迎えることを記念したプレイベントでもある同作は、主演のキティが、森の中で出会った白ウサギ「カイル」と、トランプ帝国の「ハート・ランド」でハートの女王様を助ける旅に出るストーリー。
このミュージカルのために書き下ろされたサンリオの新キャラクターである白ウサギ「カイル」の声を担当しているのが、声優初挑戦となったマリウス葉。母親が元宝塚男役だったこともあり、「小さいころから宝塚が大好きで大好きで、小池先生と安蘭さんとお仕事ができるのを楽しみにしていました」と、いまも月1回は見に行くほどの熱烈な宝塚ファン。
マリウスは、「女性だったら宝塚に入りたかったほど」で、今でもその思いはあるというだけに、「このお仕事ができて夢がかなった感じです」と、笑顔で語った。大階段やデュエットダンスなど、宝塚テイストがたっぷりで、「宝塚を見ているようで、感動しました」と、夢見心地に語った。
マリウスは、ドイツ生まれのハーフということもあって、声優初挑戦には、日本語のイントネーションに苦労したという。そのかいあってか、「キティ、君に会えて本当に良かった」というお気に入りのセリフを生披露したが、情感たっぷりと流ちょうなものだった。
マリウスは、「声優チャレンジしたのは初めてで、気持ちがいっぱい入っている作品。見て笑って、幸せになって、また、何度も何度も家族や友だちと見に来て欲しい」と、訴えた。
また、トランプ帝国の「ハート・ランド」でハートの女王様の声を担当した、安蘭は、「小池先生からお話いただいて、ぜひやらせてください」と、即答。
というのも、2012年11 ～12月まで『アリス・イン・ワンダーランド』にアリス役で出演していたそうで、「40歳ぐらいで、子供もいて、旦那さんもいる奥さんのアリス」を演じており、「（その舞台を）観てからのお話かなぁと思ったら、ハートの女王役で、小池先生なるほどと思った」と、笑わせた。
安蘭も声優は初挑戦で、「舞台でやっているときは、体と声が一緒になってできる。声だけなので、身体で表現することが出来ない。（そういう）助けがないので、かなり難しかった」と、しみじみと振り返った。
安蘭が吹き込んだ声に合わせて、キティちゃんたちが稽古するが、「その（吹き込んだ自分の）声が棒読みで愕然としました。感情込めてやったと思っていたのに、全然できていなくて」と、あらためて声だけで演じることの難しさを実感したという。
また、気をつけたことは、「宝塚男役出身ということで、老けた女王様になったときに、声が低すぎて、ドスが効いてしまったので、先生から、『女性が老けた声を出さなければいけない』と言われ、難しさはありました」と、男性の声ではなく、女性の老けた声をだすのに四苦八苦したという。
ショーを観た感想として、「物語の後のショーを観たときに、すごく自分たちがやっているミュージカルと同じ、それ以上といっても過言ではないほど感動しました。友だち誘って、何回もここに来たいなと思いました。見どころ満載のショーを友だちを誘って観ていただきたい」と、感動した。
同ミュージカルは、４月20日から同所にて上演スタート。
