俳優・石黒英雄（24）が19日、都内で行われた映画劇場版『不毛会議』（監督・脚本：なるせゆうせい／配給：CLIE）の制作発表イベントが行われ、男性4人組グループ『RUN＆GUN』の宮下雄也（27）、俳優・柄本時生（23）、玉城裕規（27）、お笑いコンビ『スピードワゴン』井戸田潤（40）、なるせ監督らと登壇した。
同作は、舞台と映画の異なった表現方法で、楽しんでいただこうという“ムビステ”の第一弾。1月に上演された舞台に続き、同じ物語を別キャストで映画にした。
両方の脚本を書き、映画の監督と舞台の演出を担当した、なるせ監督は、「ひと言で言うなら青春群像です。戦争モノといってもミサイルや銃撃戦はピンとこなかった。ヒューマンを描きたかったので、ワンシチュエーションにしました」と、説明。
主人公を演じた石黒は、セリフの量が多い、会話劇だったことについて、「皆さん、テンポのいい芝居のしかたで、自分も自然にそれに乗っかれて、俳優として貴重な経験ができました」と、振り返った。
時代を担う若手スターたちが多いということもあり、昼間は別な仕事をそれぞれ抱え、普段なら寝ている夜の時間に深夜まで撮影が行われたという過酷なスケジュールだった。石黒は、「僕を筆頭に、昼から仕事して夜からの撮影だった。みんな寝ずの仕事だったので、変なテンションでした。最初からフランクな感じで、気をつかわないで（芝居が）できました。いまだに仲がいいです」と、チームワークの良さをアピール。
そんな一端をのぞかせたのが、ひとりずつ、役どころを説明していた時のこと、柄本は、「こ、こ、古河です」と、役柄を忘れた様子。みんな、「だいぶ前に撮ったからね」と、許容範囲だったが、続いて、「一番下っ端で、抜けているところがある役です。あと、なんかあったけ？」という柄本に、「写真屋の息子なんでしょ？」と、周りから言われるも、「あれ？写真屋だっけ？」と、ボケる。
すると、いっせいに、「トッキー何しにきた？」と、ツッコミ。石黒が、「お兄ちゃん（柄本佑）の方が来た？」などとイジると、「違う弟だよ、弟！結婚指輪してないから」と、言う。
また、別の話題の時にも、井戸田が柄本に、「どうやって芸能界入ったの？」と、イジると、「うちの親父（柄本明）がいて、その七光りで入った。親父のおかげで、僕はこの仕事ヤッてられる」と、劇中さながらなのテンポの良いトークが展開される。
そんな脱線トークにのせられたのか監督も、「大ちゃん（渡辺大輔）のセミヌードとかありますけど」と、笑いを取りつつ、「戦争ものですが、それぞれが抱えている葛藤と、キャラクターがハッキリ分かれているし、それぞれの思いを観てもらえれば」と、軌道修正して映画をPR。
最後に石黒が、「それでは、映画の中で会いましょう」と、カッコよく決めると、井戸田らは「カッコイイ～」と、感動していた。
ストーリーは、某国の、某戦争中の、某場所にて行われた、小さな小さな物語。行き詰まりを見せる戦況の中、中将が突然、てるてる坊主を隊員に託し、姿をくらます。残された6人は、極秘に特別部隊を結成する。彼ら6人の結束は完璧で、彼らの考案した戦略は完璧だった。ただひとつの問題を除けば…。ひょんなきっかけから完璧だったはずの彼らの結束に亀裂が入り、物語は想像もつかぬカタルシスへと転がっていく…。
同映画は、4月20日より新宿バルト9ほか全国6ヶ所でロードショー
