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佐藤浩市 父・三国連太郎さんを偲ぶ「死に顔凛としていた」

 14日に急性呼吸不全で亡くなった俳優・三国連太郎さん(本名・佐藤政雄、享年90)の長男で俳優の佐藤浩市(52)が15日、都内で行われた読売テレビ開局55年記念ドラマ『怪物』に出席し、三国さんについて語った。

 ドラマの会見後、取材に応じた佐藤は、「僕自身は自宅にいたので、死に目には会えませんでした。三国も90歳ですし、いつかこういう知らせが来るであろうと覚悟していました」と、三国さんの死を覚悟していたことを明かす。

 16日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、佐藤が三国さんと最後に会ったのは今月1日、ニューヨークに映画ロケに行く前に病院に寄ったときで、「しっかりしていて言葉を交わすことができました。散歩に出て『寒い』とか、たわいのない話です」と、会話したという。

 三国さんの最期を看取ることはできなかった佐藤だが、「死に顔を見て、悲しいという思いはなかったです。この数年で一番凛とした顔に見えました。威厳があって、不思議な感慨になりました。涙は出ませんでした」と涙をこらえ、三国さんを偲んだ。

 三国さんと佐藤は96年、映画『美味しんぼ』で親子共演を果たしており、佐藤は三国さんとは「お前」「あなた」と呼び合っていたとのこと。自身が子供の頃に三国さんが家出してしまったため、佐藤は父親としての三国さんを「そりゃ、ひどいよ」と苦笑い。「僕たちの間に介在していたのは、役者という言葉だけです」と、コメントを残した。

 葬儀は密葬で執り行われ、後日、佐藤が喪主を務めてお別れの会が開かれる。

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