人気ダンス＆ボーカルユニット『EXILE』のUSA（37）が11日、東京・有楽町のニッポン放送イマジンスタジオ内でダンスプロジェクト『DANCE EARTH ～BEAT TRIP～』（監督：佐藤徹也／配給・宣伝：ニッポン放送、ELECTRO89）完成披露試写会にナレーションを務めたロバート・ハリス（64）、佐藤監督（42）とともに登場した。
USAが日々感じていた「ダンスは言語のいらない最もシンプルなコミュニケーション」というキーワードを元に、自身が言語やカルチャーの異なる世界7ヶ国（スペイン・イビザ島、タンザニア、ケニア、バリ、インド、ジャマイカ、アメリカ・シカゴ）をめぐり人々と心を通わせ交流している様子が映像化されることとなった。
トークは気さくなUSAの人柄がそのまま出ており、明るくハツラツとした雰囲気に。佐藤監督は本作を撮影するときのUSAについて、「（撮影中に）すぐいなくなるんだよ！オオトカゲとかいるとかいるようなところに勝手に行っちゃうんですよ。ここで踊ってとか言わないで勝手に踊りだすから『カメラ！カメラ！』という感じでスタッフにいい意味で緊張感があった。1つの捏造もないですね。USAがダンス好きなんだというのが表情に出ています」と、苦労とともに楽しげに明かすことに。
そんな行動的なUSAだが、怖かったという体験も。それは現地の踊りと自身のダンスを融合させて踊ることだったそうで、「伝統的な踊りを壊すというのはなかなか勇気がいるんです」と、思い切って臨んだという。結果現地の人にも受け入れられ、「ステージあるから出ていいよ」と声もかけられる好評ぶりだったそうだ。
本作の1つの側面にもなる旅の部分では、「旅しているといいことばっかりじゃない。そういうこともすべてを乗りこなしたい」と、前置きするUSA。
続けて、USAは印象的だったというインドを挙げ、「最初は帰りたいと思ったのが第一印象だったけど、現地の子供たちと踊っている内に今を生きるというエネルギーを自分が貰った。目の間で死体が燃やされるというのを見たときにどんな人でもいつかはこうなるというのを目にして、もっと生きようとエネルギーになった」と、刺激になったよう。
さらに、映画ではカットされているがガンジス川で沐浴も撮影最終日に体験したといい、「水を儀式として一滴なめたら家に帰ったら体調崩しましたね」と、旅の思い出も苦笑いしつつ明かした。
テーマとなるダンスも感じられる旅だったようで、「踊り歩いてたりすると寄ってくるのは子供なんです。ムーンウォークすると靴の裏を調べられたりとか」と、ほほ笑むUSA。それに触発されて、将来ダンスをやりたいと志す子供も出てきたそうで、「種まいちゃったんで水をあげに行かなくちゃなと思っている」と、現地への再訪も誓いつつ、2人に「ちょっと出資してもらっていいですか？」と、詰め寄るとハリスが「HIROさんに出資してもらいなよ！」と、ツッコミも入った。
ほかにも、シカゴでのダンサーとダンス勝負をした思い出を語り、「一人の旅人としてはスゲー奴とバトルしたいなと思って」と、挑戦者としての思いを語り、「そういうところドMだと思って（笑）。そこで負けることよりも、自分が成長していくことが大事。ときには負けることがあるじゃないですか、でもそれが、最強だとも思っています。勝つときもあれば負けるときもあるのを繰り返してくんだな」と、胸の内を語っていた。
「自分の人生も自分の踊りも感性で決める。人生にとっても大事なことだなと思っているので、それを世界でやりたいなと思っているんです！」と、USAの熱い思いが詰まった同作は、5月18日よりTOHOシネマズなんばを皮切りに劇場にて1週間限定で全国順次公開！
