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“鉄の女”サッチャー元英首相 死去

 英国初の女性首相として、1979年から90年まで3期11年に渡り英保守党政権を率いたマーガレット・サッチャー元首相が8日朝、滞在していたロンドン市内のホテルで脳卒中のため死去した。87歳だった。

 サッチャー氏の家族は「非常に安らかな最期だった」など声明を出し、英政府はサッチャー氏が国民の強い支持を受けた政治家だったことから、故ダイアナ皇太子妃と同様に国民葬を執り行うと発表。

 9日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、サッチャー氏はそのぶれない姿勢から“鉄の女”と呼ばれ、82年4月に英艦隊ヘリがアルゼンチン軍を攻撃した際、「(アルゼンチンによるフォークランド諸島の占領は)西側諸国に対する挑戦。これは終わらせなければならず、また終わるでしょう」と毅然と話し、強い女性指導者として存在をアピールした。

 在任中は故レーガン米大統領や中曽根康弘元首相(94)、後に旧ソ連共産党書記長となるゴルバチョフ氏らと親交があったが、01年に軽い脳卒中を起こし、02年に政界引退。近年は認知症を患っていると報じられた。

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