人気特撮ドラマ『牙狼シリーズ』のスピンオフ劇場版『牙狼外伝 桃幻の笛』製作発表会が23日、東京・ビッグサイトで開かれている東京国際アニメフェア2013内ステージで開かれ、雨宮慶太総監督（43）、大橋明監督（44）、邪美・佐藤康恵（34）、烈花・松山メアリ（21）が出席した。
今年2月に公開された最強の魔戒騎士・冴島鋼牙の最後の戦いを描いた映画『牙狼＜GARO＞～蒼哭ノ魔竜～』。鋼牙が“約束の地”で戦っていたのと時を同じくして現実では邪美、烈花の2人の女・魔戒法師は“北の森”で戦っていた…。テレビドラマ本編内で描かれなかった『牙狼＜GARO＞～MAKAISENKI～』後のエピソードになるスピンオフの新撮オリジナル映像が幕を開ける。
佐藤と松山は役の衣装をまとって登壇し、そのチラリと見える美脚にファンからも声が上がる。
雨宮総監督は、「この2人のスピンオフが作れて嬉しい」と、感無量だが、本作で初監督となる高橋監督は、「MAKAISENKIのときにアクション監督をさせていただいて、『蒼哭ノ魔竜』を撮っているときに、次は監督と言われてそれが本当だったのでビックリした」と、少し硬めの表情を浮かべる。そこに雨宮総監督が「ドッキリかもよ？」とニヤリと笑い、なごませることに。
高橋監督は初めての監督業は緊張の連続だったようだが、「ちょっと安心したのは雨宮総監督が来て頂いて何かあったら助けてくれた。みなさんも何をやっても邪美になるし烈花になる。いつも通りやってくださいと言えばできるので」と、チームワークの良さもあったそう。ただし、冬での撮影で松山が「寒かったです」、佐藤も「寒さが痛かったです」といいこれに、「文句をいわずつきあってくれた」とお礼を述べていた。
今回の邪美を演じてみて佐藤は、「魔戒法師女2人というのでテンションが高くなって『来た！』という感じでした。アクションも命がけで何をやって」と、相当に気合が入っていたよう。劇中でも“邪美ねえ”と呼ばれていたそうだが、それは現場にも浸透していたそうで、「姉さんで頑張らせて頂きました」と、引っ張っていたそうだ。
劇場版『牙狼-GARO- ～RED REQUIEM～』からの出演となる松山は、「『MAKAISENKI』のときに、雨宮監督からまた烈花やりたいかと言われたときに『はい』と言って、本当にやらせてもらって嬉しかった。鋼牙が出てこないなかで牙狼の世界観が出せるのかと思いましたけど、スタッフの方や邪美ねえを頼りにしました」と、信頼感を寄せていたという。
見どころについては、佐藤が、「監督、スタッフ、私達の気持ちが本当に熱い作品で、現場で何度も涙しそうな感動があった。これということは言わずに、みなさんがここがよかったというところを見つけて頂ければ」と、アピールすると松山は、「スピンオフですけど、牙狼を観てきた方なら分かっていただけるシーンがあって、他のキャラクターを感じることができるシーンがあります」と、ファンへ呼びかけていた。
最後に雨宮総監督は、「台本では男性キャラが出ていなかったので大橋監督たっての希望でシグトを出してます。ジグトの中で一番カッコイイ、シグトが映ってます。7月に劇場でやりますので温かい目で見て下さい」と呼びかけると、高橋監督は、「僕の荒い演出ではなくアクションシーンを見て」と、オススメしていた。
劇場版『牙狼外伝 桃幻の笛』は2013年7月 シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー！
■詳細情報
原作・総監督：雨宮慶太
監督：大橋明
脚本：藤平久子 雨宮慶太
制作：オムニバス・ジャパン、東北新社
製作：東北新社
出演：邪美・佐藤康恵、烈花・松山メアリ、瀧内公美・阿妓、麻妓・大野未来、シグト・倉貫匡弘、ケンギ・津田寛治ほか
