『2013(第36回)日本アカデミー賞』授賞式が8日、東京・港区「グランドプリンスホテル新高輪」で開かれ、優秀助演女優賞の表彰に女優・宮崎あおい(27)が登壇した。
作家・井上靖が自身と家族との実話をベースにつづった自伝的小説を役所広司主演で映画化した家族ドラマ作品『わが母の記』。
宮崎は琴子役で16歳から29歳までを幅広く演じたが、「申し訳ないんですけど、とっても楽しかったです。中学生をやるとはこの年齢でやるとは思わなかったんです。実際にセーラー服を着ておさげをしたら中学生に見えるんじゃないかなと思って」と、お茶目に笑うことも。
縫い物をするシーンもあるが、実際に現場で役所のコートが破れ、宮崎がアップリケをつけたこともあったそうで、役所は「初めてのプレゼントでいいなぁって思って」と、笑みを見せる。すると、樹木希林が「私も着物が破れたのですが、アップリケをつけてもらえませんでした。それぐらい愛情が来ていませんでした」と、すねだし、これには宮崎も「すいません」と苦笑いだった。
ほかにも役所との共演について宮崎は、「10年以上前に違う作品でご一緒させて頂いたので、遠い親戚の叔父さんみたいな感じで演じさせて頂きました。樹木希林さんとの共演はすごい思いました。(老婆の役で)体がどんどん小さくなっていく姿を見れたのは勉強になりました」と、得るものがあったそうだ。
なお、優秀助演女優賞の最優秀は『あなたへ』の余貴美子が輝いた。
■優秀助演女優賞(★が最優秀)
寺島しのぶ『ヘルタースケルター』
広末涼子『鍵泥棒のメソッド』
満島ひかり『北のカナリアたち』
宮崎あおい『わが母の記』
★余貴美子『あなたへ』