タレントの国生さゆり(46)が27日、都内で行われた『フィフティ・シェイズ・ダーカー』(早川書房)発売イベントに出席した。
『フィフティ・シェイズ』3部作は、イギリス在住の主婦・EL ジェイムズが、オンラインに投稿したことにより注目され、オーストラリアの小さな出版社から書籍化。以来、世界50ヶ国以上で出版され、あらゆる国でナンバーワンヒットを記録し、全世界で累計8800万部を売り上げたシリーズ3部作の第2弾が、26日より日本で発売される。
女子大生のアナが、親友の代わりに若き巨大企業の創業者兼CEOのクリスチャン・グレイにインタビューすることから展開されるストーリー。やがて2人は惹かれ合うが、グレイの倒錯した素性が明らかになる。彼に3ヶ月の束縛された契約を持ちかけられたアナは、拒むことができず…。
イベントに登場するやいなや、国生は「このお仕事をいただいて読み始めたけど、あっという間に下巻です。久しぶりに恋をしました」と、同書を愛読していることを明かし、「恋って、男の人が女の人にどういう言葉をかけるかによって、テンションが変わっていくんだなって思った。グレイはステキな言葉をいっぱい送るんですよ。それを妄想しながら読むと、自分がグレイの恋人になったように思えるので、だからこれだけ売れているんだと思う」と、同書が大ヒットしている理由について語った。
同書に刺激を受けたことにより、ベビーブームも予測されているという現象については、「人を愛するということは、どこか支配されたい、支配したいということで愛を感じたりするので、ベビーブームにつながっていると思う」と分析。そして、「夫婦間で読んで、2人で盛り上がるのもいいし、恋人にも読んでもらったり。そういう行為をするということではなく、そういう気分を味わった後で、お互いに愛し合えればいいんじゃないかな。大人の女性に読んでいただいて、夫婦間をより活性化させていただきたい」と、メッセージを送った。
過激な描写もあるが、国生は「でも、純粋な恋愛なんだよね。この本を読んで、潤いました」と、捉えているよう。自身と夫でコンサルタント会社社長・甲田英司氏(39)との関係については、「刺激がなくなっちゃって、安定期に入りました」としたが、「夫婦間では恋愛のときのような甘い言葉を言わなくなる。主人にお願いして、もう一度甘い言葉を言ってもらえるように読んでもらいます」と、同書を夫に勧めることを宣言した。
それでも、やはり「大好きで大好きで結婚してもらったので、この本で妄想するだけで大丈夫です(笑)」と、実生活で束縛されることは、やんわりと拒否。報道陣から「この本みたいに旦那さんが急にヘリコプターで現れたら？」と質問され、国生は「そんなことできないよ！ これは女性の夢だから」と笑い飛ばしたが、「どこか旅行に連れて行ってほしい」とお願い。
2012年2月14日のバレンタインデーの入籍から1年が経ったが、記念日の今月14日は、「2人で婚姻届を提出した場所の熱海に行って、温泉に入って、チョコレートケーキを渡しました」と、過ごしたことを報告した。
自身のヒット曲にちなみ、「『バレンタイン・キッス』はありました？」と聞かれ、「ベタすぎるよ～！ やっぱりバレンタインは恋が成就する日なので、キスするのは当たり前」と答え、子作りについても「頑張ります！」とラブラブぶりをアピール。さらに「Sですか？ Mですか？」と聞かれ、「強い女のイメージがあると思うけど、物凄く支配されたい、束縛されたい人です」と返答したが、「ドMですか？」の追い討ちには、「それは絶対言わない！」と本で顔を隠し、赤面していた。
また、「一つだけ残念なのが、グレイの声が聴けないこと」と語ったところで、本をめくり、「温かくてハスキーな声はまるでとろけたダークチョコレート味のキャラメルみたい」という描写を読み、「これどういう意味なんだろう？ ちょっとキュンとしちゃった」と、グレイ像を思い描く。
イベント途中、早川書房編集本部の山口晶氏が、『フィフティ・シェイズ』がユニバーサル・ピクチャーズで映画化されることをアナウンス。同書には、アナとグレイの関係を邪魔する女性が登場するが、国生が「その人の役は絶対にやりたくない(笑)。だって、女性が一番痛いいじめ方するんだもん」と、報道陣を笑わせる場面も。
報道陣から「もし出演オファーがきたら？」と聞かれ、「アナに決まってるじゃない！」と答えたが、「でも、ハリウッドで映画化されると思うので、アナの吹き替えをやりたい」と、希望を抱いていた。
上下巻各1470円(税込)で、発売中。
