北海道土産の人気菓子『白い恋人』を製造販売する石屋製菓(札幌市)が、商標権を侵害されたとして、吉本興業(大阪市)などに菓子『面白い恋人』の販売差し止めと損害賠償を求めた訴訟について、13日に札幌地裁で和解が成立した。
これまで、訴訟で石屋製菓側は「『面白い恋人』は、名称や白を基調に青や金を配した箱の図柄が白い恋人と似ている」と主張。面白い恋人の年間売り上げの一部として、1億2000万円を支払うよう求めるなどしていた。
14日付の日刊スポーツ、デイリースポーツ、スポーツニッポン、スポーツ報知、サンケイスポーツ各紙が報じており、吉本興業側がパッケージの図柄を変更し、原則として関西6府県での販売に限る。賠償金は支払わないということで決着。
新しい図柄での販売は4月からで『白い恋人』と間違わない内容に変えるとのこと。百貨店が催す物産展などでも年36回まで出品を認める。
石屋製菓側は「販売地域が限定され、デザイン変更で誤認混同の恐れがなくなった」とのコメントを出した。吉本興業側は「互いに納得のいく和解ができた。新しい図柄は石屋製菓側と話し合って決める」としている。