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ベルセルクIII舞台あいさつ開催で監督キャストが「感無量」!リアリティー追求の世界観に平沢進の主題曲も

ベルセルクIII舞台あいさつ開催で監督キャストが「感無量」!リアリティー追求の世界観に平沢進の主題曲も
ドラゴンころしを楽しそうに見つめる岩永洋昭

 アニメーション映画『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』(監督:窪岡俊之/配給:ワーナー・ブラザース映画)舞台あいさつが2日、都内で開かれ、鷹の団団長グリフィス役の声優・櫻井孝宏(38)、鷹の団唯一の女剣士・キャスカ役の行成とあ、主人公・ガッツ役の岩永洋昭(33)、予言者・ゾット役の三宅健太(35)、主題曲『Aria』を担当した平沢進(58)、窪岡監督が登壇し司会はニッポン放送の吉田尚記アナ(37)が務めた。

 漫画家・三浦建太郎原作、『ヤングアニマル』(白泉社刊)で、連載20年以上にも及ぶダークファンタジーの名作『ベルセルク』の劇場版“黄金時代篇”3部作の最終章。これまでの2部はガッツの活躍とともに中世ファンタジー色の強い物語が展開されたが、本編へとつながる本作は、ガッツが復讐の旅に出たその大元の理由となるダークファンタジーたる部分が前面に出てくる『蝕』が描かれる。

 まずは、窪岡監督が、「1部の『覇王の卵』からちょうど1年経ちまして、3部の公開を迎えまして感無量です」と、万感の思いを語り「1と2と世界観が違いますよね。どうやってリアリティーというか、はまった感じを出すか対比でした。スタッフみんながへろへろになりながら作りました。『蝕』は行われることは凄惨なことなのですが、それとは反対に美しい場所というのが出せたらと思っていたんです。烙印が発せられるまでの振れ幅を大きくしたかったので、色調を最初は抑えてました」と、苦労を語った。

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ポスター画像『ベルセルク 黄金時代篇Ⅲ 降臨』

 岩永も公開を迎え「ついに来たなと思いました。声を入れただけの僕が言うのもなんですが感無量です」というと、本シリーズで声優に初挑戦となったことに「声だけなんですけども、経験のしたことのない箇所が筋肉痛になって、次の日からすごい痛かった。声のお仕事が初めてだったので、体が動いてノイズが入ったりしましたけど、『蝕』のときは表情とかガッツみたいに、喉の筋が切れるんじゃないかと思うくらいでした。全身でやったという感想が強いですね。勝負ではないですけど監督やいろんな方が命をかけて作ったものに命を吹き込むので、負けないようにやらなきゃという気持ちで臨んでいました」と、思いを語った。

 「キャスト一同、同じ気持だと思いますが、『降臨』は3部作で一番苦く、苦しい現場をくぐり抜けてきた気分です」と、切り出した櫻井は、拷問により舌がなくなりしゃべれなくなったグリフィスについて、「ナンセンスな言い方ですけど舌が無くなったことがないので彼の状況とか、作品の状況を考えながらも今の気持ちとかをうめきでしか表現できない。今どう考えているのかとか考えながらアフレコに臨んだんです。あざとくなってもダメだしぼんやりしても意味ないですし、お芝居の加減が難しかった」と、回想した。

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平沢進も登壇

 3部作を通じて岩永と櫻井はだいぶ打ち解けたようで、あいさつ中に櫻井が岩永を「あっきー」と呼ぶこともあったが、アフレコ現場で、櫻井は、「収録見てて声をかけられなかったですね。すごい集中していて。ピークのシーンばかりだったので、もう応援していました。『逃げてガッツ後ろ後ろ!』みたいな気持ちですね」と、岩永と笑いあっていた。

 ほかにも、行成が本作の演技について「どこを見せちゃいけないということがなくて、喜怒哀楽を見せられた。素の状態だったと思います。自分が一回り成長したような気分ですけど、オールナイトのイベントでお客さんと見たときはちょっとこっ恥ずかしかったと思います」と、手応えを感じた話や、大塚明夫演じる髑髏の騎士と対決した三宅が「1作目は1人で収録で人外の力があって暴れさせてもらおうかなという気持ちがあったんですけど、今度は明夫さんでしょ?明夫さんにけんかを売る自信がないんです。緊張して収録前に喫茶店でチーズケーキとエスプレッソで落ち着こうか俺という感じで。そうしないと対等に渡り合えないじゃないですか」と、豪胆な声の後ろにある繊細な女子のようなエピソードで盛り上がった。

ベルセルクIII舞台あいさつ開催で監督キャストが「感無量」!リアリティー追求の世界観に平沢進の主題曲も
舞台あいさつ

 また、本作のオープニングを担当した平沢は、「過去に舞台あいさつはさせていただきましたが、場違いな違和感を感じております。私いてよろしいんでしょうか」と若干困惑気味だが、以前からベルセルクのテレビアニメ版やゲーム版に楽曲を提供していたため、窪岡監督から「『Sign』の路線でお願いしますということでお願いしました。90秒でお願いしますといって、本当にピッタリだし尺も90秒で上げてこられて、職人としてのプライドを感じました。楽曲の素晴らしさはこれだと思いましたね」と、絶賛。これに平沢は、「無表情ですので」と、ポーカーフェイスで受けていた。

 最後に、窪岡監督が、「サーガプロジェクトということで企画は動いております。現在申し上げられるのはそこまでです。これ以上は内緒です」と、今後ベルセルクで何かの展開があることをほのめかし、ファンを期待させていた。

 映画『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』は絶賛公開中!

 ■『降臨』ストーリー
 ミッドランド王都ウインダムの地下深く、反逆罪によって囚われたグリフィス奪還のため、キャスカはじめ鷹の団の残党は、グリフィスを奪還すべく幽閉の血“再生の塔”へ向かう。修行の旅から帰還し、力強く成長したガッツの剣は猛威を奮うが…。

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舞台あいさつ
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舞台あいさつ
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「無表情ですので」
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骨折したことを明かした吉田尚記アナ
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