女優・釈由美子(34)が2日、都内・有楽町スバル座で行われた映画『リトル・マエストラ』(監督:雑賀俊郎/配給:アルゴ・ピクチャーズ)劇場舞台挨拶に女優・女優・有村架純(19)、筒井真理子(50)、『EXILE』のMATSUこと松本利夫(37)、俳優・篠井英介(54)、前田吟(68)、上遠野太洸(かとおのたいこう、20)、雑賀監督(52)とともに出席した。
今月5日、スキーロケで左足首を骨折し、全治2ヶ月と診断された釈は、先月23日に同映画の完成披露試写会に登場。左足にギプス、その上に包帯を巻いた痛々しい姿だったが、MCから「大丈夫ですか？」と聞かれ、「はい、大丈夫です」と、気丈に答えていた。
そのときは日常生活で松葉杖をついていたとのことだが、この日は杖もなく、自力で歩くほど脅威の回復力を見せた釈。階段を上るときも、ほかのキャストが手を貸そうとするも、自力で登壇し、「この映画は愛と絆がいっぱい詰まった温かい作品になっております。感想を周りの皆さんにも伝えていただけたら」と挨拶した。
音大出身のバイオリニスト・みどり役の釈に対し、フルート奏者・洋子役の筒井が「釈ちゃんと2人の好きなシーンがあった。『海鮮丼をきょう食べられるね』って喜んで、石川県の回転寿司の美味しい刺身を食べられるのかなと思ったら、カニカマでした(笑)」と、笑いながら撮影エピソードを明かすと、釈も「カニカマでした(笑)」と呼応。さらに「撮影はハードで、毎日弁当でした。筒井さんと篠井さんと上遠野君と4人でホテルから脱走して、金沢の回転寿司屋さんで食べた蟹が『本物だ～！』って泣きました」と、食べ物にまつわる話で周囲を和ませた。
釈は筒井の手を借りながら降壇。思わず「杖持ってくればよかった…」という言葉が漏れた。イベント終了後、関係者に話を聞いたところ、「お医者さんに『ゆっくり歩いて大丈夫』と言われました。きょうはぺったんこの靴を履いて、足元を隠す衣装でしたが、ハイヒールを履けるのは今月20日前後ぐらいになります」というほど釈は回復したよう。
関係者も「まさかきょう立っているとは思わなかった。休んでいる最中も骨にいいものをガンガン食べていたんだけど、体型も変わらないですしね」と、釈の回復力とプロ意識に驚きの表情で、「ドラマ『コドモ警視』もせっかく設定を変えてもらったのに、歩けるようになっちゃった」と、苦笑いしていた。
みどりの同級生で、福浦漁火オーケストラを支える勝役の松本は、女性ファンから声援を浴びながら、「お芝居のときはスイッチは変えますけど、表現するという部分は自分自身好きなことなので、パフォーマンスもお芝居も楽しくやらせていただいています」とコメント。
この日は欠席となったが、劇中で父親役だった蟹江敬三(68)について、「実の父のような感じで迎え入れてくださったので、カメラが回っていないところでも優しくしてくださった。とても感謝しています」と礼を述べた。
有楽町スバル座にて公開中。
