女優・有村架純(19)が2日、都内・有楽町スバル座で行われた映画『リトル・マエストラ』(監督:雑賀俊郎/配給:アルゴ・ピクチャーズ)劇場舞台挨拶に女優・釈由美子(34)、筒井真理子(50)、『EXILE』のMATSUこと松本利夫(37)、俳優・篠井英介(54)、前田吟(68)、上遠野太洸(かとおのたいこう、20)、雑賀監督(52)とともに出席した。
石川県の港町・志賀町福浦を舞台に、アマチュアオーケストラの指揮者となった女子高性・美咲(有村)の奮闘ぶりを描いた作品。主演の有村は白いドレスで登場し、「撮影が終わってから1年間、この舞台挨拶を楽しみに過ごしてきたんですけど、こうして無事に公開が迎えられて幸せですし、嬉しく思っています」と、笑顔で挨拶した。
タツ爺役の前田は、応接間で愛犬に邪魔されながらもティンパニーの練習に励んだことを告白。「いかがでしたか？」と観客に聞くと、拍手が返ってきた。
劇中で、タツ爺の「楽譜は作曲者からの手紙。宛先は書いたかい？」という名言があるが、前田はそのときの演技について、「あまり考えませんね(笑)」と、照れくさそうにコメント。「なるべく芝居しないように、エネルギーで出ないようにするんだけど、演技しちゃうんだよね。監督の意思のもとにみんながワンカットずつしゃべっいるだけでございます」と説明した。
これを受け、有村は「台本だけ見るとただの言葉でしかないけど、実際に相手の方がいてお芝居をすると、何気ないセリフでも物凄い重みのある言葉として自分の中に入ってくる。その言葉を聞いて初めて涙が出たり、怒りに変わったり、本当に相手の方がいるから自分の感情って動かされるんだなと思った」と、感銘を受けたことを告白。
さらに美咲がタツ爺に「本当に自分の気持ちを伝えたければ、相手の気持ちを思いやれ」と言われたセリフについて、「それを聞いたときに胸にグッとくるものがあって。お芝居ってやろうとするものじゃなくて、気持ちなんだなって感じました」と語った。
そして、2月13日に20歳の誕生日を迎える有村は、その2日前の11日に有楽町スバル座で同映画のバレンタインイベントをやることを明かし、「そのときに皆さんにチロルチョコをプレゼントさせていただきます。一つ一つに愛情を込めて皆さんにお渡しします」と、チョコは小さいが愛情はいっぱい詰まっている(？)とばかりに告知。
最後に、「この映画を観て、小さな一歩を踏み出す勇気を感じてくれたら。小さい一歩はいつか自分の大きな一歩に変わると思うので、前向きになって、一生懸命に頑張ってください」と、メッセージを送った。
地元・石川での撮影となったことについて、オーケストラメンバー・岩雄役の篠井は、「幸せですね。私は加賀地方、志賀町は能登地方なので、方言が微妙に違いまして。ある種の責任感が肩に乗っかっておりましたが、無事に務め上げられてよかったです」と、感慨深い表情。
劇中で、上遠野は篠井の孫役を演じており、「本当ならお父さんぐらいの年齢なんでしょうけど、映画の中ではメイクもおじいちゃんにしか見えなくて。おじいちゃん方言バリバリなのに、僕は普通に標準語でしゃべって、これでよかったのかな？」とこぼし、観客を笑わせた。
有楽町スバル座にて公開中。
